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2020.09.08

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インタビュー早田ひな 全日本選手権大会女子ダブルス初優勝! (2018年4月号から)

  • 大会随一の威力の両ハンド攻撃で勝ち上がった

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。

 

平成29年度全日本選手権大会で伊藤美誠選手(スターツSC)と共に女子ダブルスで優勝した早田ひな選手(日本生命)。
全日本選手権大会を振り返り、これからの課題を語ったインタビューをピックアップ!
*所属・年齢は当時のままです。
*ここに紹介の記事は、本誌記事を一部抜粋、編集しています。文中敬称略
本誌記事ページはこちら!

 

全日本選手権大会から見えた課題

 

「全日本選手権で得たもの」
平成29年全日本選手権大会。伊藤美誠と組んだダブルスで嬉しい初優勝。シングルスは、石川佳純(全農)に敗れたものの、互角の試合を展開。「ミレニアム世代」の実力を示した。

 

たしかな自信を胸に
おとなしそうなルックスからは想像できない男子顔負けの両ハンドドライブ攻撃。そのプレースタイルは女子の中でもひと際目立つ存在である。
早田は、平成29年度全日本選手権前の12月に、世界選手権ハルムスタッド大会日本代表最終選考会に出場していた。決勝まで進むも、結果は2位。優勝者のみに与えられる代表内定の座を逃した。
昨今の早田の活躍から見れば、決勝進出は当たり前のようだが、本人は意外と自分を低く見ていた。
「そこで2位になれたことは、自分がやってきた練習、自分のスタイルは間違っていない、ということを認識できました。自信というか、着実に力がついてきていると実感できたので、負けたことは悔しかったのですが、内容については、ある程度満足できる結果でした。
もちろん勝つ気で試合に挑みました。でも勝負はしてみないとわからないし、予選リーグから厳しい相手ばかりでした。内容はもちろん競り合い。ただ、1試合ずつ集中してプレーできていましたし、最低限、目標にしていた決勝戦に進出できました。全日本に向けても、メンタル的には『自分の力を出せれば結果は出せる』という心境で挑めました」

 

全日本選手権大会の女子シングルスでは2年ぶり2回目のベスト16入りを達成

 

競り合いの中の精度を高めること
全日本の女子シングルスで、早田は松本優希(サンリツ)、2大会前に敗れている加藤杏華(十六銀行)と対戦。競り合いになるも、勝ち進んだ。
「組み合わせは厳しかったですが、調子は良かったですし、基本力が上がっていたと思います。以前までは、自分の得点パターンでしか思ったように点数をあげられなかったのですが、ここ最近は自分の不得意だった展開からでも点数を取れるようになっていたので、是が非でも得点パターンに持ち込まなければ、というプレッシャーがなくなりました。打ち急いでミスをすることもなかったので、精神的には大きかったですね」と話す。
ランク入りを決め、迎えた相手は石川佳純(全農)であった。
「全日本選手権で何度も優勝している石川さんと対戦できることは、光栄でした。良い経験ができたと思います。
試合はどちらかというと私がガンガンと攻めていき、石川さんがそれをブロックして、チャンスを作り攻めてくる内容。惜しい展開になりましたが、9-9とか1点が欲しい時の石川さんの集中力が凄かったです。私にはそこが足りなかったですし、そもそもまだまだ実力が足りません。ただ、フォア対フォアのラリーとか通用した部分はたくさんあったので、そこは収穫だと思います。特に4ゲーム目は5本で取ることができました。自分が勢いにのって、思い通りのプレーができるときがある。それを勢いではなく、普通になってくるようにしないといけませんね」
大会が終わり、早田は石川との試合を『石川目線』で何度もビデオを観たと言う。
(自分が)8割攻めている展開なのに、最後はミスをしてしまう。石川さんは守る展開だけど絶対にミスをしない。守っている展開なのに攻められているように感じる。精神的には4対6、5対5の心境だった、とも話した。

 

抜群のコンビネーションを見せ優勝した早田・伊藤ペア

 

初の全日本選手権タイトル
女子ダブルスで、早田は伊藤とペアを組み優勝した。
「対戦相手の情報が少なく、逆に、こちらは海外で試合に出ているために事前研究されやすく、相手はこちらの得意なプレーに対策を立ててくる、ですのでその上をいかないといけない。特に競り合いの場面、緊張する場面で思ったコース、しかも良いコースに打てるかどうか、がシングルス同様ポイントです。
優勝する自信は少しありましたけど、苦しい試合の連続でした。
全日本選手権で優勝するには圧勝での優勝はない。必ず試練が訪れ、その壁を乗り越えられないと優勝はできないね、と美誠とも話していました」と語った。
「全日本選手権が終わって、やっとお正月が来る」これは卓球人にとっての共通心理かもしれない。
全日本選手権が終わり、早田は地元・北九州で講習会を行った。つかの間の休息であるが、ラケットは握る。休みはない。
「私も小さい頃、このような講習会が楽しみでした。みんなにも卓球を好きになって欲しい」という彼女の発言を聞いて、嬉しくなった。