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2020.08.21

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全日本選手権を終えて見えたもの 石川佳純選手インタビュー(2008年4月号より)

  • インタビューを受ける石川選手

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。


いまや日本のエースとして卓球界を牽引する石川佳純選手。2008年世界選手権広州大会の日本代表に史上最年少で選ばれる決め手ともなった同年の全日本選手権大会ではジュニアで2連覇、一般では2年連続表彰台入りを果たした。全日本選手権大会終了直後に応じたインタビューを紹介。世界への一歩を踏み出した石川選手が見据えるのは?

*所属・年齢は大会当時のままです。
*ここに紹介の記事は、本誌記事を一部抜粋、編集しています。
本誌記事ページはこちら!

 

全日本選手権を終えて見えたもの

2008年1月15日から20日までの6日間、東京体育館で開催された全日本選手権大会。この大会でジュニア2連覇、女子ダブルスベスト8、シングルスベスト4と、パワー全開でプレーし続け、会場を大いに沸かせてくれた石川選手が、大会終了直後にニッタクニュースのインタビューに応えた。今大会の試合と成績を振り返りながら、今年の春には中学生から高校生になる石川選手の新たな目標に近づいていきたいと思う。

 

2008年当時のプロフィール

 

全日本選手権を振り返って
――まずは、全日本選手権、お疲れさまでした。今回の全日本はハードなスケジュールだったと思いますが、試合前のジュニア、女子ダブルス、シングルス、それぞれの石川選手の目標は?
石川「ジュニアと女子ダブルスの目標は優勝で、シングルスはできれば決勝に出たかったです」
――全日本が終了した現時点では、全体として何点ぐらいになりますか?
石川「60から70くらいですかね」
――満点に足りていない部分は
石川「全体的に、いい調子でプレーできなかった。イメージ通りにプレーできなかった。
悔しいというか残念でしたね。だけど、調子がよくなくてもジュニアで挽回して優勝できたのが、あきらめずにできたんで、それが前より成長できたところかなと、コーチにも言われたし、前よりも我慢できたことはよかったんじゃないかなと思っています」

 

女子ジュニアでは2ゲームを先取されながらも逆転勝利を収めた

 

――今、話が出たジュニアの試合ですが、準決勝も決勝も相手にリードされていて、追い詰められてしまいましたよね?
石川「ジュニアはどうしても連覇したかったので、0-2で準決勝も決勝もリードされたんですけど、なんとか勝ちたいし、負けられないという気持ちで、1本ずつ取りました。リードされているときは、そこであせってむちゃくちゃに打っちゃうとまた流れが悪くなるので、なるべく落ち着いてやるように心がけました」
――特に、藤井優子選手との決勝は、どんな感じだったんですか?
石川「試合前はいつもと同じ感じで何もなかったですけれど、試合が始まって、藤井さんが今までと違うサービスをやってきて、最初うまくレシーブできなかったですね。でも3ゲーム目からはだいぶ慣れてきて、自分から作戦を変えることができたのがよかったです」
――ジュニアの2連覇を決めた時の気持ちは?
石川「ホッとしたという感じです!ジュニアだけ点数にしてみると、90点、うーん、100点ですね!」

 

女子ダブルス&女子シングルス
――次に女子ダブルスの感想をお願いします
石川「せっかく平野早矢香さんと組んでもらったのに、負けちゃったのは悔しかったです」
――前日に1日8試合を戦った疲れが、この日のダブルスに影響が出てきたとか、そういうのはありました?
石川「いや、疲れとかはなかったですけれど、相手もうまかったし、こっちもうまく返せなかったですね」
――ところで、石川選手と平野選手の相性はどうですかね?
石川「普段からいつも一緒なので、お姉さんみたいな感じで接してくれるんで、相性はいいと思います。強いけど、ぜんぜんそんな感じじゃないし、緊張しても『大丈夫!大丈夫!』って言ってくれますし、いつも面白いです(笑)」
――平野選手とのダブルスの経験がもっと増えていったら、もっといい結果が出るかもしれませんね?
石川「はい!もっと練習していけばいい結果も出るかなと思っています」

――最後に、去年と同じ成績だったシングルスはどうでしたか?
石川「去年のベスト4は勢いうだけというか、自分で何をやっているかわからないというか、打ったらなんでも入るっていういい感じできて、強い相手にも勝てたと思うんです。けど、今年は、表彰台に上がりたいという気持ちでやった試合だったから、とにかく勝ちたいという気持ちが強かったですね。去年は準決勝まで行ったので、やっぱり決勝まで行きたかったなと…」
――今振り返ってみて、準決勝の試合はどんな感じでしたか?準決勝の相手は、去年の準々決勝石川選手がチャレンジャーとして戦って勝利した樋浦令子選手でしたが、今年は向こうがチャレンジャーみたいな感じだったように見えたんですが?
石川「去年は実力的にも成績的にも差があったので、私は負けて当たり前という気持ちでやって、今年もそういう気持ちでやろうと思ったんです。けれど、今年は樋浦さんが声を出してきて強気で攻めてきたんで、私もそこでうまく自分から攻められなかったし、弱いところを連続で突かれて、そこではっきり対応できなかったです」
――今年の樋浦選手は、距離を取って、石川選手に合わせていた感じがありましたよね。あれは向こうの作戦だったんですかね?
石川「はい、たぶんサービスのコースとかもバック前を狙われたりしてたんで…」
――2-2の5ゲーム目、9オールになった時が、この試合の分かれ目だったと思っているのですが、いかがですか。
石川「あの時は自分がレシーブだったんで、あまり自信がなかったんですが、確かにそこでしっかり1本取りたかったです。あれで流れが変わっちゃったんで、悔しかったですね。」

 

さらなる大会に向けて、練習にも余念がない

 

高校生としての新たな目標
――今年の4月からは高校生になりますが、中学生から高校生になるのは、どんな気持ちがしますか?
石川「高校生になっても今の環境が変わるってわけではないんで、学年が変わるだけって感じなので、あまり実感はないですね」
――何か高校生になってやってみたいことはありますか?
石川「う~ん、ないですね。卓球をやりたいです(笑)」
――そうなると、高校生としての石川選手の目標は、何になりますか?
石川「そうですね、インターハイで、団体とシングルスとダブルスで優勝して、3冠を取れるようにしたいです。できたら高1で取りたいですね!」

――その目標のために、石川選手としてはこれからどんなことをしていきたいと思っていますか?
石川「技術もあげたいし、パワーもつけたい、レシーブとかサービスとかももっと回転を強くしていきたいんで、よく寝て、よく食べて、よくトレーニングするのを実行していきたいです。去年の秋のヨーロッパで、向こうの選手とやった時に、パワーがすごいし、日本の選手と戦い方がぜんぜん違うんで、いろいろ勉強になったし、もうちょっと自分もパワーをつけないといけないなと思いました。走ったりとかもして、あと身長が伸びたらいいかなと思っています」
――それではニッタクニュースを読んでいる、石川選手を応援してくれている人にメッセージをお願いします。
石川「これからもっと世界で活躍できる選手になりたいので、もっともっと練習をして強くなりたいです。これからもがんばりますので応援よろしくお願いします。みなさん、ニッタクニュースを読んでくださいね」

 

全日本卓球選手権大会のあとに行われた、日本の卓球の上位選手が一同に会するトップ12ではベスト4、2月に開催される卓球世界選手権団体戦のメンバーにも選ばれたことで、日本女子卓球人の次世代の柱としての実力と経験を積み重ねつつある。そして、高校生としてインターハイでの3冠という新たな目標、さらにその先に見据えるのは、2009年の横浜での世界選手権、2012年のロンドン五輪で、日本代表としてプレーするという小さい時からの夢!
中学生から高校生、日本から世界へと活躍の場を広げていく石川選手の一挙手一投足に、これからも注目していきたい。