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2022.01.23

#INFO

2021年全日本選手権大会を振り返る(女子シングルス)

  • 優勝 石川佳純(スターツ)

  • 準優勝 伊藤美誠(全農)

  • 3位 早田ひな(日本生命)

  • 4位 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)

2022年1月24~30日に東京体育館で開催される2022年全日本選手権大会。
開幕目前!前回大会の女子シングルスを振り返りながら、今大会の見どころを解説します。
※所属・年齢は大会当時のまま

 

決勝では石川佳純(全農)と伊藤美誠(スターツ)が対戦。フルゲームまでもつれる大激闘を石川が制して、5年ぶり5度目となる優勝を飾った。

 

前半は伊藤がレシーブから積極的に攻撃を仕掛け、変化のあるバックハンドでの連続攻撃、回り込みフォアドライブも決まり3対1と王手をかける。

 

石川は後がない状況となったが、中陣にどっしりと構えて伊藤の攻撃を粘り強く返球。その中で緩急をつけたループドライブや、ミドルを突く攻めが効果を発揮し、伊藤はタイミングをつかめず徐々に得意の速攻プレーが乱れてしまう。また、伊藤が攻撃の手を緩めると、すかさず石川が奇襲をかける。

 

3対2まで迫った第6ゲーム。4-4から10-4まで突き放すと、このゲームを11-5で石川が取って最終ゲームへ。

 

石川が伊藤の連続攻撃を粘り強くしのいでいき、5-2、9-5と引き離す。しかし、伊藤も引き下がらず、激しいラリーを制していき9-9まで追いついた。伊藤のレシーブからの攻撃を石川がしのいで10-9。最後は、石川のサービス3球目からの連続フォア攻撃が決まり、見事優勝をつかんだ

 

石川は「伊藤選手と久しぶりの対戦で、今日は胸を借りて闘おうと思ったので、リードされた時も、最後まであきらめずに頑張ろうと最初から決めていて、それが出来てほんとうにうれしいです。1対3の劣勢から、何とか最後まであきらめずに粘っていけて、途中からだんだん自分の流れになってきているのかなと感じながら、思い切って最後までプレー出来たので勝てたと思います」と喜びの胸中を語った。

 

優勝 石川佳純

 

準優勝 伊藤美誠

 

準々決勝
早田ひな(日本生命) 4(5,6,-8,3,6)1 佐藤瞳(ミキハウス)
伊藤美誠(スターツ) 4(8,11,9,4)0 長﨑美柚(JOCエリートアカデミー大原学園)
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 4(8,10,12,6)0 平侑里香(サンリツ)
石川佳純(全農) 4(10,-1,7,8,6)1 横井咲桜(四天王寺高)

 

準決勝
伊藤美誠 4(-4,9,9,-7,-8,8,8)2 早田ひな
石川佳純 4(5,6,8,-2,-7,6)2 木原美悠

 

決勝
石川佳純 4(-4,7,-7,-7,10,5,9)3 伊藤美誠

 

3位 早田ひな

 

4位 木原美悠

 

5位 横井咲桜

 

6位 佐藤瞳

 

7位 平侑香里

 

8位 長﨑美柚

 

全日本を知り尽くした猛者と若手の対決に注目

前回優勝の石川佳純が第1シード。対抗馬となるのは、全日本ジュニア女子2連覇中の大藤沙月(四天王寺高校)か。

第3シードの早田ひなのブロックには、全日本社会人準優勝の橋本帆乃香(ミキハウス)が入った。上位常連の両者だが、意外にもこれまでの全日本で対戦したことはない。もし勝ち上がれば8決定での対戦となる。橋本の下には梅村優香(中央大)が入った。ダブルス巧者として定評のある梅村。シングルスの活躍にも期待。

世界選手権代表の芝田沙季(ミキハウス)のブロックには、全日本学生優勝の黒野葵衣(早稲田大)が入った。

伊藤美誠のブロックには、世界ユースで4冠の張本美和(木下アカデミー)が入り、日本のエースと未来のホープの対戦に注目が集まる。

東京五輪メダリストの平野美宇(日本生命)、ビッグトーナメント優勝の佐藤瞳、インターハイ3冠の横井咲桜、全日本社会人優勝の長﨑美柚(日本生命)など、実力が名を連ねる。

現日本代表の意地と未来の日本を背負うであろう若手ホープの台頭に期待が高まる。

 

 

インターハイ準優勝 大藤沙月

 

全日本社会人選手権準優勝 橋本帆乃香

 

世界選手権出場 芝田沙季