TOPICS

ALL TOPICS

2021.07.22

#INFO

「先輩たちのバトンを受け継いで、59大会ぶりの出場」甲府西(山梨県)

  • 平野真理子「選手たちと一緒に挑戦することを楽しみたいです」

  • 丹沢恵菜「キャプテンとして、全員の意見を尊重し話し合うことを意識しています」

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)卓球競技は8月12~17日に富山市総合体育館(富山県富山市)で開催される。
47都道府県の予選を勝ち抜いてきた全115チーム(学校対抗男子58、女子57チーム)から、59大会ぶりの出場を決めた山梨県代表・甲府西高等学校(女子)をピックアップして、本戦に挑む平野真理子監督、丹沢恵菜主将の意気込みを紹介する。
(本文中敬称略)

 

甲府西高等学校

監督 平野真理子(ひらの まりこ)

 

巡ってきたチャンス。全力を尽くして戦おう

「甲府西高は、学習と部活動の両立を目指している県立の進学校です。他の出場校に比べると練習時間も短く選手のレベルも様々だと思いますが、限られた時間の中で集中して練習し『団体戦県大会優勝&全国大会出場』を目標に頑張ってきました。

今回、第1シードの日本航空さんが新型コロナウイルスの影響で予選に出場することができませんでした。直接対決で勝って優勝することを目指していましたので、残念な気持ちもあり、また、出場できない選手のみなさんの気持ちを考えると胸が痛みました。

しかし、これは他のどのチームにもチャンスが巡ってきたということ。これまで練習してきたことを全て出し切り、絶対に優勝しよう!と全員で誓い合いました。

その結果、1ヶ月前に関東高校選手権大会予選で敗れた甲府商業さんに準決勝でリベンジし、決勝も緩むことなく3-0ストレートで勝ち、優勝することができました。

当然のことですが、団体戦は一人だけで勝つことはできません。部員全員が高い意識で考え、集中し、練習に取り組んできた日々の成果です。いつも一緒に練習している男子も応援席から拍手でパワーを送ってくれました。男女もレベル差も分け隔てなく一緒に練習するチームワークの良さと、文武両道で努力してきた選手たちの頑張りに、勝利の女神が微笑んでくださったのだと思います。

たくさんの方から『おめでとう』とお祝いメッセージをいただき、また日本航空の保護者の方からも『山梨県代表を応援します』と嬉しいお声をいただきました。皆さんからの応援を力に、最後の1点まで精一杯戦います。楽しむ気持ちと県代表としての誇りを忘れずに」

 

先輩たちのバトンを受け継いで、59大会ぶりの出場

「優勝した当日は、まさか59大会ぶりとは知らず、それを知った時には顧問の先生と喜び合いました。当時の先輩方には申し訳ないのですが、初優勝とばかり思っていたのです。顧問は卓球未経験の先生ですが、選手の想いに添えるようにと一生懸命サポートしてくださっています。今回の優勝も先生の熱意に支えていただいたおかげです。

また、59大会ぶりの優勝という歴史的な快挙は、現役卓球部員だけでなく、ここまで卓球部のバトンを受け継いでくださった歴代の先輩方のおかげでもあります。お会いしたことはありませんが、この優勝を通して先輩方とつながれたような気がします。59大会ぶりということは、私が生まれる前のこと。もうすぐ80歳になられる先輩方が高校生だった時以来の優勝。歴史の重みを感じます」

 

厳しい現実に挑戦したい

「例年であれば、3年生は予選で負ければ引退です。今回もこの日が最後かもしれないという気持ちで臨んでいました。優勝し、この素晴らしいメンバーで活動できる時間が約1ヶ月延びたことにも喜びを感じています。

全国大会で勝つということは、並大抵のことではないと重々承知しています。なにせ、先月の関東大会で初戦突破し、それだけでも大喜びしたチームですから。

しかし、その厳しい現実に挑戦したいです。そのためにも、私は大会までの期間できる限りの準備をサポートして、大会当日は選手たちと一緒にその挑戦を思い切り楽しみたいです」

 

主将 丹沢恵菜(たんざわ えな)

3年間の成果を全て出し切り、思いっきり楽しみたい

「59大会ぶりとは思わず、初出場だと思っていました。みんなで毎日練習をしてきて、3年間やってきた成果が予選で出し切れたので、すごく嬉しかったです。

予選では、これを勝てたら本戦に行けるというドキドキやワクワクが高まっていましたが、その気持ちを一生懸命抑えて、この試合に絶対に勝たなければという想いでした。応援も拍手のみでしたが、みんなで戦えたことがよかったです。

本戦に向けて、それぞれアドバイスをし合うなど、みんなで協力しながら、楽しく練習をしています。

全国のレベルは、県予選よりももっと高いと思いますが、3年間やってきた力を全て出し切りたいです。また、勝負に夢中になりすぎるというよりは、一試合一試合を思いっきり楽しみたいです」