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2025.08.11

#RESULTS

張本智和が王楚欽を破り横浜で優勝を飾る!WTTチャンピオンズ横浜2025

  • 優勝を決め、ベンチの岸川聖也監督と熱い抱擁を交わす

●男子シングルス決勝

張本智和 4(9,5,8,-9,-11,4)2 王楚欽

 

序盤から白熱したラリーの応酬で一進一退の展開となるが、守備の堅さを見せた張本が1ゲーム目を先取。

2ゲーム目も、丁寧な台上プレーや鉄壁の守備とラリー中の中陣からの強烈なバックハンドなど、まさに「当たれば入る」状態で王楚欽に流れを掴ませず5点で連取する。

続く3ゲーム目、立ち上がりは王楚欽の打点の速いドライブでリズムを崩されるが、すぐに修正。ミスの少ないプレーでこのゲームを8点で取り、優勝に王手をかける。

4ゲーム目は、戦術を変更した王楚欽が張本のフォアを攻めるが、そのボールにも対応。激しいラリー戦が続く中、徐々にラリーの主導権を王楚欽が握る展開となり、王楚欽が先にゲームポイントを握る。しかし、張本は一歩も譲らない粘りのプレーで3連取し10-9に。後がない王楚欽はタイムアウトを取ると、次のボール、3球目を回り込んで張本のフォアサイドを打ち抜き、9点で取り返す。

5ゲーム目、1本目からフォアフリックで積極的に攻めるなど、攻めの姿勢を崩さない張本。対する王楚欽もピッチの速いラリーで厳しいコースに打ち分け得点を重ねる。意地のぶつかり合いとも感じるような、ハイレベルなラリーの応酬に会場のボルテージも上がっていく。互いに譲らぬ攻防戦が続き迎えた11-11、王楚欽が回り込みフォアドライブで張本のフォアサイドを打ち抜くと、次のボールは張本がフォアハンドを痛恨のミス。割れんばかりの歓声が会場を包み込んだ。

ここで勝負を決めたい張本は、立ち上がりから積極的に台上攻撃を仕掛けると、次のボールは緩急をつけたボールを送るなど、王楚欽のリズムを崩していく。

4-2と張本がリードしている場面で、張本は主審に膝の痛みを訴え5分間のメディカルタイムアウトを取ることに。

再開後、2点連続でラリー戦を制した張本が再び流れを掴むと勢いそのままに4点でこのゲームを取り、横浜の地で2022年WTTチャンピオンズブタペスト以来のチャンピオンズ優勝を果たした。

 

迫力のあるプレーを見せて会場を沸かせた張本智和。日本のエースとして横浜の舞台で嬉しい優勝を掴んだ

 

王楚欽(中国)はコートに突き刺さるような両ハンドを見せたが、わずかに及ばなかった

 

▼張本智和の優勝後インタビュー

「嬉しいよりも信じられない気持ち。勝ったことも想定外ですが、それ以上に3対0でリードしたことが想定外です。あれほどまでこんなに点差がつくとは思わなかったです。

中国のファンの応援はすごかったですが、それに負けないくらいの熱い応援をいただいて本当に心強かったですし、その声援が背中を押してくれたと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです。

前回のラスベガスで0対4で負けたときに、次対戦する時は、チキータをやめる戦術にすると決めていました。

チキータは僕の得意技術ですが、彼はそれを倍にしてきます。ラリーにはならないと思ったので、その戦術を取りました。

今まで同じ戦い方でたくさん負けてきたので、負けるにしても次につながるような新しい試みをできればなと。

(相手はバックハンドのミスが多かったが)このボールで僕とプレーをしたのは初めてだったので、他の選手を圧倒しても僕と同じというわけではない。

僕も今回4試合やってきましたし、Tリーグでもやってきて日本人選手は慣れてはいると思うので。僕の戦術とも合わさって彼の凡ミスにつながったのかなと思います。

ラスベガスのボールだったらこんな上手くいっていたかわからない。自分があの時発言した尻拭いをするためにも、僕が王楚欽に一矢報いないと男じゃないと思ったので。1ゲームを取っただけでも言うつもりでした。自分の戦術変更もよかったですけど、他の条件だったらどうだったかなと思います。王楚欽に勝ったことで、あの日の発言の証明ができたかなと思います。

(卓球台に頬ずりをしたのは) 感謝している気持ちですかね。卓球台もボールも最後は味方をしてくれたと思うので、その気持ちです」

 


ニッタクはWTTチャンピオンズ横浜2025のオフィシャルスポンサーです。