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2024.03.08

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「トップ選手に負けない回転が出せる」伊藤礼博選手がキョウヒョウネオ3を選ぶ理由

2024年全日本選手権、男子ダブルスで初優勝を果たした伊藤礼博選手(日本大)。強烈なフォアドライブ&軽快なフットワークを武器に戦う伊藤選手が、現在フォア面に使用しているのが『キョウヒョウネオ3』だ。中学生の頃からキョウヒョウシリーズを愛用する伊藤選手に、なぜキョウヒョウを選んだのか、その理由を語ってもらった。

 

 

――粘着ラバーはいつ頃から使っているのですか?
中2の時です。僕の打つボールは綺麗すぎて、いくらでも返されてしまうようなボールだったんです。もっとクセのあるボールにしようと、新井卓将コーチからアドバイスをいただいて使うようになりました。
実際に使ってみたら想像以上に良い感じでした。ボールが汚いからなのか、みんながブロックミスをしてくれて、ラバーを変えたその年に全日本ジュニアの予選も通過できました。本戦でも格上の選手に勝てましたし、4回戦では張本智和選手とも対戦できました。

 

――それ以来ずっとキョウヒョウですか?
基本的にはそうです。一度、ファスタークG-1に変更しましたが、球が走る感じがあって良かった半面、僕の打ち方だと返されることが多かったので、キョウヒョウに戻しました。

 

――最初は『キョウヒョウプロ3 ターボオレンジ』を使っていて、2023年2月から『キョウヒョウネオ3』に変えていますね。
昨年の全日本まではずっとターボオレンジを使っていたのですが、もっと回転がほしくて、回転が強いタイプのネオ3に変えました。自分の中では特に打ち方は変えていないのですが、練習相手からも「回転量が上がっている」と言われましたし、全体的に回転がかかるようになってプレーの質も上がりました。
ネオ3はシートが強いからなのか、トップ選手のボールでもかけ返すことができるし、トップ選手の回転に負けない回転が出せるから、ボールも山なりに飛んで、ネット超えてくれる感覚があります。

 

 

――具体的にこのプレーがやりやすい、というのはどこですか?
台より低いボールに対するループドライブですね。ターボオレンジを使っていた時は回転をかけるというよりも、少しロビングみたいな感じで入れるだけでした。ネオ3にしてから、しっかりドライブかけたほうがいいんじゃないかなと思い、やってみたらすごくいいボールになったんです。
カウンターにもやりやすさを感じています。特に最近は、まわりの選手のループドライブの質が上がっていて、ネットギリギリにすごく回転のかかったボールが来るんです。それに対してスピード重視で思いきりいくのではなく、しっかり回転をかけて返す技術を習得しなければならないと感じていて、そのイメージについてきてくれたのがネオ3でした。

 

――粘着性ラバーは、スピードがもの足りないというイメージを持たれることも多いのですが、実際にはどうですか?
全日本のダブルスの決勝、準決勝で改めて思いましたが、スピードも負けていないなと。もちろん回転量もありますし、テンション系と比べても負けている部分はないと思います。
また、下回転の台から出るか出ないかギリギリのボールは粘着性ラバーのほうが思いきり打てます。
テンション系はスピードが出るのでオーバーしやすいし、ラケット面も変える必要があるので、僕としては安心して振ることができない。キョウヒョウであれば、思いきりぶつけていっても、ちょうどよく入る。質の高いボールで、なおかつうまく台に収まってくれるんです。

 

――どんな選手にキョウヒョウをオススメしたいですか?
フォアでもバックでもクセ球が出るので良いのですが、僕としてはやはりフォアを得意と思っている選手にオススメしたいですね。かなり回転量が上がるはずなので、一度試してほしいです。
また、三球目攻撃が得意な選手にも合うと思います。先述のとおりハーフロングのボールも攻めやすいので、キョウヒョウを使えば得点力はアップすると思います。

 

――ありがとうございました。