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2021.07.29

#RESULTS

東京2020五輪 伊藤美誠が孫頴莎に敗れ、3位決定戦へ

東京2020オリンピック第6日。女子シングルス準決勝が行われた。

注目のカードとなった伊藤美誠と孫頴莎(中国)の対戦。序盤から孫の気迫が際立った。しっかりと対策を積んできたであろう孫にミスがなかった。

第1ゲーム、伊藤は孫のフォアサイドを徹底的に攻めるが、なかなかチャンスをモノにできない。孫は質の高いボールを安定して送りこのゲームを11-3で先取。

第2ゲームの立ち上がりは伊藤の好プレーが続く。バックへのロングサービスに対し、2本続けざまにバックハンドを決めると、フォア前へのサービスエースで4点連取。6-1、9-3と好調を維持してリードを保つが、孫が巧みなコース取りでじわじわと追いつき始める。

孫のネットインで9-7となったタイミングで、松﨑コーチがすかさずタイムアウト。しかし、流れは変わることなく、伊藤がチキータレシーブから3球目攻撃を仕掛けるも、孫はボディーワークを駆使して粘りを見せ、8連続ポイントで逆転勝利。

乗りに乗った孫は続く第3・4ゲームも主導権を握る。伊藤のバックにハーフロングの回転のわかりづらいサービスを出して、伊藤のチキータや逆チキータなどのレシーブを封じる。伊藤も攻めの姿勢を崩さず積極的に仕掛けていくが、孫のそれを上回る攻撃力・守備力を見せ、4対0で勝利した。

 

徹底的に対策をしてきたプレーが随所で見られた孫頴莎。リードをしても一切緩むことなく気迫のプレーを見せた

 

自身も語った通り決して内容は悪くなかったが、第2ゲームのあと数本が遠かった。伊藤はこの後20時からの3位決定戦に臨む

 

 

先に行われた陳夢(中国)とユ・モンユ(シンガポール)の対戦は、陳夢が終始優位にゲームを進めた。ユも得意のバックハンドでコースを突くが、陳は堅いブロック、粘り強いラリーで隙を見せない。

陳が3対0とリードした第4ゲーム。陳先制の4-1、ユ・モンユが強烈な回り込みストレートドライブを決めたところで、ユが左足を負傷し、一時中断に。

再開後も、ユの動きは重く、陳が4対0のストレートで勝利した。

 

安定感抜群のプレーで危なげない戦いぶりを見せた陳夢

 

陳夢に敗れたユ・モンユ。伊藤との3位決定戦に臨むが、左足の怪我が心配される

 

【女子シングルス】

準決勝

陳夢(中国) 4(6,8,7,6)0 ユ・モンユ(シンガポール)

孫頴莎(中国) 4(3,9,6,4)0 伊藤美誠(日本)

 

写真提供:ITTF