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2021.01.17

#RESULTS

【全日本】女子シングルス準決勝 伊藤が早田との激闘を制し昨年の雪辱を果たす

前回女王の早田ひな(日本生命)と伊藤美誠(スターツ)は3年連続準決勝で対戦。

2年前は伊藤、昨年は早田が勝利したが、今年は伊藤に軍配。

第1ゲームはパワーで圧倒した早田が先制。伊藤のミドルへのロングサービスからの展開が要所で光った。

第2ゲームも早田がスタートダッシュをかけて3-1とリード。早田は伊藤のフォアへのハーフロングのサービスが絶妙に決まり4-1とすると、次はフォアサイドを切るサービスでチャンスメイクするが、早田は無理な体勢で3球目を返球できず。「ここで5-1に出来ていれば」と試合後に振り返った通り、伊藤が徐々に詰めてくる。早田が効果的に使っていたバックへのロングサービスにも回り込みドライブで狙い打ち。終盤で伊藤が逆転に成功し、1対1に。

第3ゲームから伊藤の多彩な変化が目立ち始める。早田のタイミングを外すバックドライブ、厳しいコース取りの攻撃が冴えて伊藤が連取。しかし、第4ゲームは再び早田が取り返す。2-2から一気に7-2まで突き放し、サービス3球目攻撃を随所で決めた。

第5ゲームは、伊藤がわずかに先行する展開だったが、早田が厳しい回転のサービスレシーブで伊藤に打たせてからカウンターを狙って、勢いそのままに早田が3対2と王手をかける。

第6ゲーム。早田がリーチを生かしたドライブで、伊藤を鋭角に攻めるがフットワークを生かして対応。伊藤はバックレシーブで先手をとって攻撃につなげて取り返し、3対3のタイに

最終ゲームは、伊藤が速攻プレーを発揮。畳みかけるような攻撃で6-3とリード。ここで早田がタイムアウトを取って1点返すと、伊藤のフォアへのハーフロングサービスで入れてきたレシーブをしっかりと仕留めて6-6に。両者サービスで先手をとって得点を重ね10-8で伊藤がマッチポイントを握る。最後はレシーブから回り込みドライブで先手を取った伊藤が攻撃を畳みかけて激闘を制した。

 

試合後のリモート会見ではどこかスッキリとした表情を見せた早田。

「7ゲームともほぼ接戦。お互いのいいところが出まくった。最後の最後、どちらが決めるか、うまくコースをつけるか、緩急をつけるか、仕留められるか、そういった最後の一本で決まる試合だった。今まで試合をしてきた中で一番いい試合だった。

去年、伊藤選手との準決勝で勝った時よりも、互いにレベルアップしていて、互いが最後に自分を信じて闘うという境地まで行っていた。悔しいけど、結構やり切ったかなという感じがあって、頭が本当に疲れた。

国際舞台で中国選手にも互角に戦える伊藤選手とこれだけの試合が出来たことは自信につなげていいと思う」

 

終盤は得意の矢継ぎ早な攻撃が光った伊藤美誠

 

惜しくも敗れたが圧倒的なパワーを誇る両ハンドドライブを披露した早田ひな

 


伊藤美誠(スターツ) 4(-4,9,9,-7,-8,8,8)2 早田ひな(日本生命)