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2019.04.25

#RESULTS

【男子単】丹羽孝希が準々決勝進出。張本智和はベスト16に終わる

男子シングルス4回戦(ベスト8決定戦)

 

ここまで絶好調の活躍で勝ち上がってきた丹羽孝希は、オフチャロフ(ドイツ)を下して勝ち上がってきたプツァル(クロアチア)と対戦。
小柄な丹羽に対し、プツァルは190㎝を超える長身。「身長が高いので、球威がありカウンターは狙えなかった」と語った通り、ブロックでコースを突きながらミスを誘う。
相手の豪快なスイングから放たれるドライブを抜かれる場面もあったが、ラリー戦で粘りを見せて丹羽が4対2で勝利。

 

「初対戦だったので、なにもわからずプレーしていて、なぜ1ゲーム目を取れたのかわからないが取れてラッキーだった。
相手は非常に思い切ってきて、チキータはみんな取れなかったようですが、僕も苦しめられました。
サービスを散らして、少しでもチキータの質を落とさせるようにしました」と丹羽。
準々決勝の相手は樊振東(中国)との同士討ちを制した梁靖崑。
丹羽はこれに対し、「樊振東選手よりはチャンスかなと思います。梁靖崑選手は初対戦なので、僕のプレーに慣れていないと思う。
非常にチャンスがあると思うので、ここで勝ってメダルを獲りたい。
樊振東選手にはどうにもならないと思っていたので、やる気が出てきました」と意気込んだ。

 

一方、前回ベスト8の張本智和は、予選から勝ち上がってきた安宰賢(韓国)に敗退。
安宰賢は軽快なフットワークで積極的に仕掛けるフォアハンドでの攻撃は回転と威力ともに抜群。ここまで勝ち上がってきただけの勢いも手伝って、思い切りがあり次々にファインプレーを決める。
先手を取りたい張本だったが、「練習の時からチキータのミスが多く、修正できずに試合に入ってしまった。チキータで点を取ったのも1、2球しか入らなかった」と、終盤の大事な場面で決めることができず。
最後は安宰賢のロングサービスに対し、張本のバックレシーブがオーバー。安宰賢の準々決勝進出が決まった。
両者の対戦は、2016年の世界ジュニア以来。それまでも分が悪く初勝利だったが「2年前よりもパワーがついて、ミスも減っていた。相手は強くなっていたけれど負ける試合ではなかった」と張本評した。
また、「実力が足りなかった。対策をされて負けたというわけではなく、自分の凡ミスや相手のスーパープレーがあって、思い切って攻めることができなかった。
いつも以上に緊張してしまい足が動かなかった。最後まで嫌な感じがあった。
相手はフォアハンドでよく回り込んできたのに対し、自分のドライブはミスが多かった。
何も考えられなかった。ただ信じられない気持ち」と振り返った。

 

さらに、張本だけでなく、前回3位の李尚洙(韓国)がファルク(スウェーデン)に、優勝候補筆頭の樊振東(中国)が梁靖崑との同士討ちに敗れる波乱。
一方で、林高遠、馬龍(ともに中国)、ゴーズィが危なげなく準々決勝進出を果たした。
また、ボル(ドイツ)が発熱のためキケンし、張禹珍(韓国)が不戦勝で準々決勝に進む。ボルは、今夜の男子ダブルスまでに快復を目指すという。

 


梁靖崑(中国)4(-5,4,8,9,-8,7)2 樊振東(中国)
ファルク(スウェーデン)4(-11,8,8,5,6)1 李尚洙(韓国)
林高遠(中国)4(8,9,9,6)0 鄭榮植(韓国)
丹羽孝希 4(10,5,-5,8,-8,10)2 プツァル(クロアチア)
馬龍(中国)4(-8,8,1,3,8)1 カルデラノ(ブラジル)
安宰賢(韓国)4(7,-3,8,7-8,9)2 張本智和
ゴーズィ(フランス) 4(0,5,4,8)0 ワン・ヤン(スロバキア)
張禹珍(韓国) キケン ボル(ドイツ)


 

 

日本男子最後の砦となった丹羽孝希

 

長身から繰り出すドライブは威力抜群のプツァル

 

金星を挙げた安宰賢(手前)

 

敗れた張本智和は悔しさをあらわにした

 

李尚洙に勝利したファルク。フォア面の表ソフトから繰り出すスマッシュは相手の意表を突いた

 

樊振東を下した梁靖崑。次は丹羽と対戦

 

カルデラノとの打ち合いを制した馬龍

 

 


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