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2020.10.05

#INFO

がんばろう!卓球人!宮城県で中学生の交流練習試合を開催!「『開催の連絡に飛びあがって喜んだ』参加者からの声が励みに」

新型コロナウイルスの影響により、大会の中止や延期を余儀なくされたが、徐々に再開のニュースが届きはじめている。

様々な困難の中、参加者の想いを大切に、開催にこぎつけた「宮城県中学生練習試合」。さらに、その経験を生かした「宮城県中学生大会兼全日本ジュニア県予選」を開催。実現推進に奔走した宮城県卓球協会カデットホープス委員長の山下哲哉さんにお話を伺った。

※取材日は、8月19日

 

令和2年度宮城県中学生練習試合

7月4~5日 若柳総合体育館

主催:若柳卓球協会

協力:宮城県卓球協会

 

第16回宮城県中学生大会兼全日本ジュニア宮城県予選選考会(小学生用コロナ特例)

8月1~2日 岩沼市総合体育館(岩沼ビッグアリーナ)

主催:宮城県卓球協会

後援 ニッタク

 

山下哲哉(やました てつや)

宮城県卓球協会事務局長

宮城県卓球協会カデットホープス委員長

 

 

3年生が「自分で引退を決める」場を設けたかった

「中総体がなくなり、このまま引退となってしまう3年生のために、どうにか区切りの場を作ってあげたいと思いました。出場するかしないかは、それぞれの判断に任せましたが、各選手が『自分で引退を決める』という場が必要だと思い、企画しました。そして、大会という体裁はとれなかったので、練習試合という形になりました。

 

十分すぎる!と思われるくらいの感染対策の徹底を

これまで、感染対策を含めた運営は、当然したことがなかったので、十分すぎるくらいに準備しました。日本卓球協会のガイドラインに準じて、事前に同意書を提出していただきました。

朝の試合前の練習は密を避けるためクロスで使用しないよう呼びかけました。各コートには消毒ジェルを設置し、こまめに手指を消毒するよう促しました。カウンターや記録のバインダーなどの備品については、ワンセットにしてカゴに入れ、1試合ごとに消毒を行いました。しかし、こまめな消毒のせいでカウンターが色落ちしてしまい、その後は各一人が手指の消毒を徹底するように切り替えました。

1時間に1回換気の時間を設け、その間に役員がトイレ、ドアノブ、手すり、タオルをかける卓球台のサイドを消毒しました。

 

「開催の連絡に飛びあがって喜んだ」参加者からの声が励みに

参加は男子が125人、女子が85人でした。思い通りに練習できていなかった選手がほとんどだったと思います。昨年度の県新人戦で優勝した男子の大郷中と女子の五橋中は、当初は『練習不足で自信がないから参加はやめよう』という感じだったのが、保護者からの『最後の機会かもしれないから、みんなで楽しむつもりで出よう!』という声から参加を決めてくれたそうです。そして、結果的に両チームが優勝しました。

練習試合なので、賞状は用意していませんでしたが、新人戦優勝に続き優勝したので、『拍手をお願いします』とアナウンスしたところ、会場中が拍手で埋めつくされました。保護者も含めて『開催してくださり、ありがとうございました』という声をたくさんいただきました。

困難は多かったのですが、SNSやメールを通して、『大会がなくなって息子は希望を失っている状況だった。しかし、この練習試合の開催を聞いて飛び上がって喜んでいます』というようなメッセージをいただき、なんとか頑張って乗り越えようという気持ちが強くなりました。

 

8月には中学生大会兼全日本ジュニア予選を実現

8月の中学生大会兼全日本ジュニア予選については、なんとしても“大会”をやりたかったというのが一番にありました。中学生大会は、1・2年生の部と3年生の部に分けましたが、これは、1・2年生の部については、今後の参考となる順位付けのため、3年生の部については3年生同士でケリをつけてほしいという思いからです。また、それに加え小学生が全日本ジュニアに出られる権利がなくなってしまうので、中学生大会+ジュニア予選という体裁をとることで、大会開催を実現しました。

今後も全国大会が中止になれば、予選も中止となってしまうので、可能な限り強化練習会という形で試合ができる場を作っていきたいです」

 

【大会結果】

 

宮城県中学生練習試合

▼男子団体①大郷スポ少A②七ヶ浜CTC③築館スポ少③南中山A

▼女子団体①五橋中A②松山三本木スポ少③南小泉APB③大郷スポ少

▼男子シングルス①小山(松山三本木スポ少)②水谷(高崎中)③鹿野(北仙台中)③村上(岩切中)

▼女子シングルス①佐藤(北仙台中)②高橋(大郷スポ少)③千葉(松山三本木スポ少)③佐藤(秋保卓球ク)

 

第16回宮城県中学生大会兼全日本ジュニア宮城県予選選考会(小学生用コロナ特例)

男子小学生以下の部。左から優勝の浅野裕磨(仙台ジュニア)、準優勝の鈴木卓弥(仙台ジュニア)、3位の及川陽介(錦桜紅羅舞)、水谷光希(東北卓球C&C)

 

男子中学1・2年生の部。左から、3位の小谷野孔貴(東仙台中)、橋本孝太郎(多賀城中)、準優勝の三好柚喜(仙台卓球センター)、優勝の泉田陸駆(宮城野中)

 

男子中学3年生の部。左から、3位の小山立樹(松山三本木スポ少)、高橋直人(若柳クラブ)、準優勝の川村壮太(仙台卓球センター)、優勝の水谷元祇(高崎中)

 

女子小学生以下の部。左から、3位の中川心音(松山三本木スポ少)、平間幸穏(東北卓球C&C)、準優勝の鈴木友莉亜(松山三本木スポ少)、優勝の木村利渚(仙台ジュニア)

 

女子中学生1・2年生の部。左から、優勝の町田来夏(仙台ジュニア)、準優勝の佐藤さくら(卓球ラウンジNOA)、3位の上杉望乃(東北卓球C&C)、峰岡來未(北仙台RISE Jr)

 

女子中学3年生の部。3位の佐藤美佐希(秋保中)、渡邊桜菜(WTクラブ)、準優勝の佐藤 凜(北仙台RISE Jr)、優勝の千葉風花(松山三本木スポ少)