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2020.07.17

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第49回全国中学校大会を振り返る(2018年11月号から)

  • 女子シングルス優勝の大藤沙月(四天王寺)

  • 男子シングルス優勝の谷垣佑真(愛工大名電)

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。

 

中学トップレベルの選手が全国から集う「全国中学校大会」。競技は男女シングルスと男女団体の計4種目。2018年8月22~25日に広島県立総合体育館で行われ、大藤沙月が2冠を成し遂げた大会をピックアップ!

 

第49回全国中学校大会の結果はこちら!

 

※所属・年齢は大会当時のまま

 

大藤沙月が2冠を達成!

 

【男子シングルス】
 谷垣佑真(愛工大名電)が濵田一輝との同士討ちを制して初優勝。激しいラリーの応酬で見応えのある戦いとなったが、フルゲームを谷垣が制した。「最後の全中ということもあったのでうれしいです。濵田選手とは分がよかったので、今回も自信を持ってプレーすることができました。台上のチキータとバックハンドの2・4球目をずっと練習してきたので、それが活かせてよかったです。団体戦では悔しい思いをしたので、シングルスで取り返すぞという気持ちでやった結果です」と谷垣。敗れた濱田であったがミスの少ない堅実なプレーで決勝進出を果たした。
谷垣佑真 3(6,-6,8,-10,9)2 濱田一輝

 

鋭いバックハンドを軸に積極的な攻めで得点を重ねて優勝した谷垣

 

【女子シングルス】
 大藤沙月(四天王寺)が小塩遥菜(稲付)のカットに対し、絶妙に止まるストップと緩急をつけた攻めで攻略し、初優勝を果たした。過去2年間、エリートアカデミーが栄冠を獲得してきたが、大藤がそれを打ち破り、四天王寺としては3年ぶりとなる頂点を勝ち取った。「苦しい試合もありましたが、優勝できてよかったです。カット対策は毎日やってきたので、その成果を出すことができました。3回戦では苦しい試合になりましたが、たくさん練習をしてきたので、負けていても『ここから挽回できる』と思って、頑張りました。次は全日本ジュニアで優勝します!」と大藤。敗れた小塩は、広い守備範囲と変化のあるカットとツッツキで1年生ながら決勝進出を果たした。
大藤沙月 3(3,6,7)0 小塩遥菜

 

変化のわかりづらいサービスから厳しいコースを突く両ハンドドライブが決まっていた大藤

 

【男子団体】
 決勝は中間東と予選リーグで野田学園、決勝トーナメント1回戦で愛工大名電と優勝候補を破って勝ち上がってきた明豊と九州でよく知る相手同士となった。
試合は2台進行で行われ、トップで左腕の浅見勇志(中間東)が、エースの田原翔太を破ると、主軸として戦ったカットの原田春輝(中間東)も勝利。中間東が2対0と王手をかけた3・4番。ダブルスは2-0とリードしマッチポイントを握ったが、ここから明豊が勝負強さを見せて挽回し、ゲームオールに。しかし、4番の齋藤大耀(中間東)が接戦の末に門脇を破って、ここで勝負あり。その後、ダブルスは明豊が勝利したが、3対1で中間東が初優勝を決めた。

 

【男子決勝スコア】
中間東 3-1 明豊
〇1浅見勇志 3(9,-11,-7,11,7)2 田原翔太
〇2原田春輝 3(3,6,5)0 高橋拓希
×3磯村拓夢・松井駿介 2(7,8,-11,-6,-9)3 高橋拓己・坂本優斗
〇4齋藤大耀 3(9,-6,9,-5,8)2 門脇康太
 5道廣晴貴 ---- 木塚陽斗

 

「明豊は野田学園と愛工大名電を倒していて勢いもあったので、『九州大会で対戦したときとは、別のチームだから新たな気持ちで頑張ろう』と話していました。浅見の起用をどうするか途中で考えたときもありましたが、将来、チームの柱として頑張ってほしいので、ここで一皮むけてもらいたいと起用し続けた結果、最後は相手エースに勝ってくれました。要所で各人が勝ってくれました。全員の力がないと勝てないということを改めて感じました」と石田弘樹アドバイザー

 

明豊との九州勢対決を制し初優勝を飾った中間東

 

【女子団体】
 決勝は、同じ大阪府で元日本女子代表監督の村上恭和氏率いるジュニアアシスト卓球アカデミーで腕を磨く選手がそろう貝塚第二。両校は、府大会で2回、近畿大会で1回対戦しており、4度目の勝負となったが、今回も四天王寺に軍配が上がった。
大藤沙月、菅澤柚花里の3年生を軸にトップ選手ぞろいの四天王寺が全試合オール3-0で2連覇を飾った。

 

【女子決勝スコア】
四天王寺 3-0 貝塚第二
〇1菅澤柚花里 3(5,6,-4,14)1 赤江夏星
〇2大藤沙月 3(12,5,6)0 由本楓羽
〇3萩井菜津子・竹山紗矢 3(7,4,3)0 阿久根みこ・司千莉
 4横井咲桜 ---- 村上宝
 5中森帆南 ---- 東川陽菜

 

「全中の前にインターハイを終えた高校生がずっと練習をしてくれました。そのおかげで気持ちも引き締まり、結果にも出ました。貝塚第二とは今年度4度目の対戦となり、大阪では大藤はいませんでしたが、3対2の競り合いをしていましたので、警戒していました。選手たちは尻上がりによくなっていって、決勝では自分の力を出してくれました。ダブルスは、一番厳しくやってきましたので、そのおかげで明徳義塾さんとの対戦では3-2で勝利できました」と村田允史監督

 

全試合ストレートで勝利し2連覇を達成した四天王寺

 

…詳しい結果は、バックナンバー2018年11月号で!