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2016.12.04

#RESULTS

【世界ジュニア】決勝で2勝挙げた伊藤「リオ五輪の経験が大きかった」

  • ミックスゾーンで取材を受ける伊藤と早田

女子団体決勝の中国戦で2勝を挙げ、エースとして日本女子を優勝へと導いた伊藤美誠。盟友である平野の調子がもうひとつ上がらない中、伊藤もまた試合の出足に苦しむ場面が多かったが、決勝で見せた勝負強さは圧巻だった。

 

優勝後のミックスゾーンで、伊藤は最終ゲーム10ー4から10ー8とされた劉煒珊戦を振り返り、「リオ五輪での経験がすごく大きかった。リオでは準決勝のドイツ戦トップで、ゲームオールの9ー3から逆転負けしてしまった。だから10ー3から10ー8に挽回されることがあったとしても、平気な気持ちでプレーできる。ゆっくり考えることができるし、しっかり勝ちきることができるようになった」と語った。リオ五輪での苦い経験が、世界ジュニアの決勝という重要な場面で彼女を救った。

 

一方、3番で勝利した早田は「1ー1で回ってきたので、絶対に勝って美誠につなげたいと思っていた。自分が勝って、美誠がもっと自信を持ってプレーできたらいいなと思って、一生懸命頑張りました」とコメント。チームメイトとの強い絆を感じさせた。

「この4人のメンバーで優勝できたこと、1点取って貢献できたことはすごい自信になりました。2ゲーム目は3本で取れたけど、中国は0ー2で負けていてもそこから戦術を変えたりして戦ってくると思っていたので、1ゲームを取られても4ゲーム目に向かっていけばいいと思って戦いました。(対戦相手の)韓国戦のビデオを見て、サービスとかも見ていたんですけど、そんなに難しいサービスではなかったので、自分のサービスから攻めて、バック対バックで勝負できるかなと。バックには結構自信があったので、バック対バックで先にフォアに振って、フォアに振られても打っていけるように準備はしていました。1ゲーム目を6ー9から取れたのが大きかった」(早田)。

 

東京五輪を狙う「黄金世代」の中核を成すふたりが、今大会でまた貴重な経験をした。続く個人戦でも、チームメイトの平野・加藤とともに、タイトル独占の期待がかかる。