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2018.01.12

#RESULTS

全日本卓球選手権15日に開幕! 男女シングルスみどころ

  • 石川佳純(全農)

平成29年度全日本卓球選手権大会(一般・ジュニア)が2018年1月15~21日に東京・東京体育館で開催される。

 

昨年度大会では、水谷隼(木下グループ)が史上最多となる9度目の優勝を達成、平野美宇(EA)が史上最年少優勝と、男女ともに大記録が樹立されたが、今年度はどのようなドラマが展開されるのだろうか。

 

男子シングルスの本命は、やはり水谷隼。前人未到の10度目の優勝という大偉業に挑む。海外の活動が中心の水谷は、日本選手との対戦が少ないが、やはり実力No.1の地位は揺るがず。「水谷が連覇を達成するか、誰かが阻止するか」という構図は、例年と変わらないだろう。その中で、水谷を最も脅かす存在と言えるのが、史上最年少優勝を狙う張本智和(EA)。1年で大幅に実力を伸ばし、もはや世界トップクラスとなった。2017年世界選手権で水谷を破っているだけに、水谷にとっても怖い相手だろう。水谷と反対のブロックにいるため、決勝での対決が実現する可能性もある。もうひとりの対抗は丹羽孝希(スヴェンソン)。国際大会でも好調、充実した試合を見せており、決勝で水谷を破った5年前の再現を狙う。他にも社会人3年目で着実に実力を伸ばし、昨年世界ランキングを上げた上田仁(協和発酵キリン)、ワールドツアーで好調を見せる松平健太(木下グループ)などが上位をうかがう。学生チャンプの森薗政崇(明治大)も、例年、全日本では成績を残していないが、上位進出の力を持つ。ブレイクに期待したい。

 

女子シングルスは、石川佳純(全農)が王座奪還に向けて意地を見せるだろう。昨年の決勝では勢いに乗る平野美宇に敗れたが、ここ1年、安定した成績を残している。平野に対しても全日本の後は国際大会で2連勝しており、苦手な戦型もなく、総合力ではやはり大本命と言えるだろう。全日本、アジア選手権を制し、世界選手権でも3位入賞と、昨年は破竹の勢いを見せた平野。そのライジングをとらえる両ハンドドライブが入り出したら止められる選手はいない。ディフェンディングチャンピオンとして臨む今大会は、受け身にならず、昨年のような勢いを維持できるか、メンタル面がキーになるだろう。そして石川、平野に対抗するのは、平野と同学年(高校2年)の伊藤美誠(スターツSC)、早田ひな(日本生命)。伊藤は一時期の不調を抜け出し、持ち味のフォアスマッシュのパンチ力が戻ってきた。また早田のドライブの威力は国内トップ、国際大会でも結果を残しており、両者ともに一気に優勝まで駆け抜ける可能性は十分にある。また佐藤瞳と橋本帆乃香のミキハウスのカットマンコンビ、そして加藤美優(日本ペイントHD)ら、若い世代が虎視眈々と頂点を目指す。女子は誰が勝ち上がってもおかしくない混戦となるだろう。

 

大会初日の15日から、ニッタクホームページで全日本速報を掲載します。お楽しみに!

 

全日本卓球 公式サイト
http://www.japantabletennis.com/

 

(卓球王国配信)