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2018.01.21

#RESULTS

平野美宇、ゲームオールジュースを制す。決勝はミウミマ対決!

●女子シングルス準決勝
平野(JOCエリートアカデミー/大原学園) −9、5、2、−9、−11、5、10 永尾(アスモ)

 

女子準決勝のもうひと試合は、平野美宇が勝利!
またしてもゲームオールの熱戦を制した!

 

予想だにしない展開だった。永尾の緩急に1ゲーム目を逆転で落としたものの、そこから快調に2ゲームを連取した平野。速いラリーになれば有利な平野は、あえて打球点を落とした回転量の多いバックドライブからラリーに入る「横綱相撲」で、永尾をがっちり受け止める。永尾は待ちを絞れず、予測も悪くなり、4ゲーム目も平野が9−4でリード。ゲームカウント3−1になれば、勝負はほぼ決したかと思われた。

 

しかし、ここで平野のプレーに迷いが生じ、守勢に回ってしまう。9−7まで挽回されたところでタイムアウトを取ったが、流れは変わらず。レシーブしにくいハーフロングサービスと、平野のミドルへ打ち込むバックハンド強打で、永尾が7点連取で逆転。ジュースにもつれた5ゲーム目も、12−11の3回目のゲームポイントを永尾が取り、3−2でリードを奪う。
6ゲーム目は中盤で平野がフォアストレートを思い切って攻め、11−5で奪取。勝負は最終ゲームへともつれる。

 

最終ゲームは平野が3−1でリードし、5−2とリードを広げたところで永尾がタイムアウト。下回転系のサービスでエースを2本取っていた平野が7−4から、アップ系のサービスで永尾のラケットを弾き飛ばし、8−4。8−7まで挽回されるが、またもアップ系のサービスで9−7。10−9で平野が最初のマッチポイントを握るが、10−10に並ばれる。

ここまでレシーブを置きにいって、永尾の3球目攻撃を浴びていた平野だが、ここで逆チキータ。最後は永尾のレシーブでのバックドライブがネットを弾いてオーバーし、平野が勝利!
相手だけでなく、最後まで自分との戦いだった平野。最後の最後の逆チキータで、薄氷を渡り切って勝利へとたどり着いた!

 

敗れた永尾のコメント:
「格上の相手だし、全日本の本戦で当たるのは初めてで緊張しました。正直、ここまで競れるとは思っていなかったので、善戦できて自信になった。でも、あそこまでいったら勝ちたかった。3−2でリードしていたし、勝てる試合だったので今はすごく悔しいです。
昨日、今日と早いピッチのラリーでの対策はしていたけど、やっぱりラリーになるとミスが多かった。ラリーになると不利なので、最初の1球、2球で攻めることと、平野さんはバックの打球点が早いので、フォアを攻めることを意識していました。サービスはミドルに出すと自分のパターンになっていたので、徹底してそこを突きましたが、最後は少し長くなった。
今大会は、大会の中で成長していくことができたので、今後の自信にしていきたいです」(永尾)

 

(卓球王国配信)