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2019.12.13

#RESULTS

ITTFグランドファイナル 張本智和、水谷隼は敗戦。水谷は東京五輪シングルス代表を逃す。

男子日本代表を支えていた水谷隼が、東京五輪シングルス代表から外れることが確実になった。ITTFグランドファイナル。

水谷が五輪シングルス代表の座を手にするには、ベスト4入りが条件であった。しかし、1回戦でカルデラノ(ブラジル)に、ゲームカウント1-4で敗れ、代表権を争う丹羽孝希を上回ることができず、2008年北京五輪から4大会連続で続くシングルス代表の座を手にすることができなかった。

 

▲試合後の会見では、敗戦を受け入れていた水谷

 

▲水谷に勝利したカルデラノ

 

張本智和は、初戦を快勝。準々決勝で許昕(中国)と対戦。張本は早い打点のバックハンド攻撃と、止めるように手前に落とすバックショートで許昕を前後に揺さぶりミスを誘う。また今大会はサービスのコントロールが良く、効果的に3球目攻撃を決める。中国ベンチからも張本がサービスの時は「1本レシーブで取ればいい。1本だぞ!!」と大きな声が飛んだ。
迎えた最終ゲーム。一進一退の攻防となり8-8で張本のサービス権。ここでも中国ベンチから「1本。1本取ればいい。ゆっくり。落ち着いて」とアドバイスが飛ぶ。しかし張本が2本取り、10-8。張本の勝利がグッと近づく。
そして…。許昕のサービスが張本のバック側へ。張本が思い切りよくラケットを振りぬくと、ボールは物凄い速さでフォアサイドへ…。勝負あったと思われたが、許昕は体勢を崩しながら手だけ伸ばしてなんとかラケットにボールを当てる。するとそのボールが張本のフォアサイドに返球される。決まったと思われたボールに張本は慌ててしまい、ミスをしてしまう。それほど完璧のレシーブであった。
結果は、そこから許昕が挽回し勝利。張本は悔しい敗戦となってしまった…。

 

▲この体勢から返球する許昕の勝利への執念。「1本」の重さを痛感

 

▲笑うしかなかった張本。(敗戦直後)

 

▲すべてを出し切った張本。敗戦が決まり、コートに倒れこんだ