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2022.04.04

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パラ卓球新強化体制発表 車いす監督に野中直広氏、立位監督に森薗美咲氏が就任

  • 車いすの監督となった野中直広氏(写真は第28回東アジアホープス大会から)

  • 立位監督に就任した森薗美咲氏(写真はラオックス卓球ジャパンオープン荻村杯2016から)

  • ハイパフォーマンスディレクターの宮﨑義仁日本卓球協会常務理事(写真は2021年全日本選手権大会から)

  • 強化アドバイザーとなった新井卓将氏

日本肢体不自由者卓球協会から、2022年度新強化体制が発表された。

車いすの監督には野中直広氏が就任。「肢体不自由者の選手と関わるのは初めてのことなので、選手自身や、選手の身体のことを理解し、どこまで伸ばせるかを考えたい。
また、現在卓球未経験の層も含めて、広く新人発掘をしていきたい」と語った。

 

元日本代表で現役選手でもある森薗美咲氏は立位監督に就任。「自身の知識や経験を活かして、世界で活躍できる選手を育成したいと思い引き受けた。選手目線でのアドバイスができると思う」と意気込みを語った。

 

ハイパフォーマンスディレクターには宮﨑義仁日本卓球協会常務理事が就いた。野中氏と森薗氏の起用について「日本のトップ選手にパラリンピックの世界でも活躍してほしい。その思いを込めて、世界でも活躍した経験を活かして的確なアドバイスが期待できる森薗氏を立位の監督に起用した。
車いすの監督となった野中直広氏には、ホープスナショナルチーム(HNT)監督として培った分析力や技術力を伝えていってほしい。オリンピックのいいところを、パラリンピックにも生かしていきたい」と語った。

 

これまで日本肢体不自由者卓球協会ナショナルチーム監督を務めてきた新井卓将氏は、強化アドバイザーに就任した。「日本代表とはいえ育成過程の選手が多く、ここから延びる可能性がある。森薗氏はHNTの指導経験もあり、選手達も高いモチベーションで活動できると思う。また、組織としても、日本卓球協会のノウハウを学ぶことで、情報戦略などを補強でき、選手やスタッフが安心して強化に集中できるようになるだろう」とコメントした。

 

宮﨑理事は日本肢体不自由者卓球協会の今後の展望についても言及。
「合同合宿など、オリンピックとパラリンピックの合同事業を行いたいと考えている。今後は、交流をしていき、理解を深めてほしい。
また、日本全国でパラの認識を深めてもらい、自分も挑戦したいという新人を、10年先を考えて発掘したい。
さらに、日本肢体不自由者卓球協会と日本知的障がい者卓球連盟を統一した組織をパリオリンピック後を目標に設立できるよう進めている」と語った。

 

・2022年度新強化体制
ハイパフォーマンスディレクター 宮﨑義仁
ヘッドコーチ 羽生綾子
車いす監督 野中直広
立位監督 森薗美咲
強化アドバイザー 新井卓将