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2021.11.30

#RESULTS

2021世界卓球選手権ヒューストン大会 女子シングルス・ダブルスの優勝者が決まる

  • 悲願のシングルス初優勝 王曼昱

  • ダブルスは孫穎莎・王曼昱ペアが優勝

  • ダブルス準優勝の伊藤・早田

女子シングルス決勝は、つい3時間ほど前まで、女子ダブルスでペアを組んで優勝した同士の対戦であった。

お互いに手の内を知り尽くしていることもあり、孫穎莎(中国)はコンパクトなスイングから前陣での両ハンド攻撃でコーナーを突き、王に自分の卓球をさせない展開であった。一方、王曼昱は、やや大きめのフォームであるが、威力が十分なパワードライブを軸に対抗する。そのパワードライブを嫌がる孫は、王に対してバックサイド面でテンポの速い攻撃で体勢を崩させ、逆サイドに撃ち負ける、という戦術を取る。ここで王は、早さでは分が悪いことに気が付くと早めにコンパクトな両ハンドに切り替え、孫のテンポの速いラリーについていき、甘くなったボールを強打するという戦法に切り替える。するとこの戦術がハマり徐々にリードを広げると、最後は壮絶なデュースを制し、シングルスで初優勝を飾った。

 

▲パワフルなドライブが印象的な王

 

▲速さ、回り込みの鋭さは大会随一であった孫穎莎

 

◆女子ダブルス

女子ダブルス決勝は、孫穎莎・王曼昱ペアと伊藤美誠・早田ひなペアが決勝で対戦した。日本ペアに関しては、前回行われたハンガリー大会で悔しい思いをしていることもあり燃えていた。

ハンガリー大会では薄氷を踏む思いで勝利した中国ペアは、ラリーで優位に立つべく、伊藤のバックハンドやフォアハンドを攻めたり後は、次の打球に備える早田には、クロスになるようにして返球をする。特に早田をバックサイドからフォアハンドに飛ばす戦術を多用した。徐々に大きく動される日本ペアはミスが目立ってしまうもなんとかサービスやレシーブで工夫を重ねて競り合いに持ち込む。しかし最後はミスの方が多くなってしまい、中国ペアが2連覇を達成した。

 

▲気持ちを前面に出した、孫穎莎・王曼昱

 

▲ベンチに入った肖戦コーチと記念に