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2021.09.01

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全中指導者表彰 受賞者インタビュー 市村政幸 真岡西中学校校長

「令和3年度 全国中学校体育大会 第52回 全国中学校卓球大会」(以下「全中」)開催にあたり、『指導者表彰』の受賞者が発表された。
『指導者表彰』は、永年、中学校の教職員として卓球部を指導し、関東ブロック及び各都県を代表して全国大会や関東大会に出場を果たした優秀な指導者、及び、他の規範とするに足ると認められる人物の功績をたたえ、功労に報いるというものである。
今回は、以下21人の先生に授与された。
受賞者の一人、市村政幸先生にお話しをうかがった。
【今回、受賞者一覧】  ※敬称略
(東京都) 佐藤佐知典、行田和広、平屋徹、水谷聡、吉田健成
(千葉県) 藤江健、渡辺雅彦、山家良則
(埼玉県) 青木忠博、石井浩恭、鈴木貴久夫、大塚純
(神奈川県)大越時恵、大橋克巳、岡本陽子
(茨城県) 宮崎公文、三國智子、石原国星
(栃木県) 田上富男、市村政幸、藤田知史

 

 

受賞者インタビュー

市村政幸 いちむら まさゆき(真岡西中学校校長)

「中学スタートの生徒指導に醍醐味」

指導者時代の主な実績(市貝中学校奉職時代)
全国中学校卓球大会 出場2回
全国中学校選抜大会 出場4回 うち、準優勝、ベスト8 各1回

 

――平成18年まで指導現場に携われていたとのことですね。
市村

「はい。その後は、教育委員会、管理職と転籍して現場を離れています。
当時の教え子は、ほぼ全員が中学入学同時に卓球も入門という生徒で、経験者はまれでした。
中学スタートで、どうしたら全中に行けるのかということを、生徒たちと一緒に考えながらやっていました」

 

――見事に全中出場という目標を果たされています。
市村

「2度、代表になりました。指導を始めてから、吉沢久治先生に出会いました。以来、たくさんのことを吉沢先生に教わりながら経験を積むことが出来ました。時にはいっしょにベンチに入らせていただくこともあり勉強になりました。私のチームの実績は、実は吉沢先生の功績と言っても過言ではありません」

 

――中学スタートの生徒が多い中、好成績を上げ続けられました。
市村

「中学スタートの場合、与えられた時間は最長2年4か月と短期間。幼少時から始めている選手のようにたくさんのことをやっても間に合いません。オールマイティな技術習得ははじめから狙わずに、生徒ごとに得意なことを見極めて、それを徹底的に集中して反復する。3球目攻撃が得意、変化が得意というように、何か一つ武器をもってそれを軸に試合を展開し、チームの組み立てもする。少ない武器でいかに相手の弱点をつくかという指導を心がけていました。
経験者に対して同じ土俵に乗ってしまうと、絶対に勝てない。同じ土俵に上がらず、どうかわしながら、こちらの得意に引き込んで相手の得意を出させないようにするかに注力したし、苦労した点でもあります」

 

――中学生だとメンタル面も重要な指導ポイントになりますね。
市村

「全国選抜で準優勝したメンバーが次の関東大会を通過出来なかったことがありました。その予選会では、同じ学校と2度対戦しました。一度目はダブルスだけ落として4対1で勝ち、再び対戦となりました。オーダーが一度目と全く同じ組み合わせとなり、逆にダブルスをとったのに2対3で敗れたのです。ウチは負けられない、負けるはずがないという思いが強かったことと、相手はダメもとで強いチームに向かってくるという中での結果でした。その時は監督としてどうすることも出来ませんでした。卓球はメンタルが大きく影響するスポーツだなあと思い知らされました。以後、生徒たちには常々、名前に負けるな、油断するなと言い続けてきました」

 

――心に残る思い出をお願いします。
市村

「いちばん弱いチームが思い出に残っています。全国選抜準優勝チームの次の年のチーム始動が、例年になく出遅れて最初の県大会予選を通過出来なかったのです。しかし、最後の県大会予選では代表となりました。代表を決めて走り寄ってきた時の姿が忘れられません。
繰り返しになりますが、振り返ると、中学スタートの生徒と向き合うことは面白かった。どうしたらあそこに勝てるのだろうと、いつも考えながらやっていたのが楽しかった。
生徒にも、応援くださったご父兄、学校関係の皆様にも感謝をお伝えしたいです」