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2021.06.21

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「中学生にとって初めての全国大会を」全国中学選抜主催者インタビュー②

前回の2020年大会が中止となり2年ぶりの開催となった全国中学選抜大会。今回、島根県で22回目の開催となった。従来の4単1複から5単に変更しての実施となった。
大会初日に運営・感染症予防対策に携わった島根県中学校体育連盟卓球専門部の門脇聡委員長、勝部真理事の2名にお話を伺った。

 

第22回全国中学選抜大会

3月27・28日 島根県・島根県立浜山体育館(カミアリーナ)

 

左から門脇聡委員長、勝部真理事

 

--苦労されたこと、大変だったことを教えてください

門脇委員長
「今大会、私が中体連の専門委員長として参加するのは2度目です。前大会で参考になる部分はありますが、新たに考え、対策を練る部分が多くありました。日本卓球協会や島根県卓球協会に色々相談して、打ち合わせを綿密に行いました。メールや電話でのやり取りや会合もありました。しかし、コロナ禍を配慮して、集まっての会合を沢山できなかったです。連絡のやり取り面で難しかったと思っています」

 

--感染予防対策で実施されていることは

門脇委員長

「日本卓球協会の『大会2週間前のチェックシート』というものがありました。しかし、当日のチェックシートはなかったので、島根県独自で作成しました。受付時間をブロックごとにずらし、受付を1か所ではなくて、2か所で行いました。また、1日目に負けたチームは2日目に入場出来ないと制限しました。例えば、男女一緒に出場したチームは、男子が2日目に残って女子は1日目に負けた場合には、2日目は入場出来ないルールにしました」

 

勝部理事

「朝の受付では絶対に密になるので、体育館の外でチェックシートを監督にまとめてもらい、チームごとに入っていただくようにしました。試合が終わる度に卓球台、ベンチの椅子、フェンスの触る部分を必ず拭き、消毒を徹底して次の試合を行いました」

 

門脇委員長
「一度使用したボールは回収し、使わない予定で進行しています。数が足りなければ消毒し、また使用します」

 

勝部理事
「消毒し、乾かしたものを明日は使おうと思います。現状、使ったボールと使ってないボールが混在してしまって、使用済み球がどれか分からなくなっています。審判も生徒が行うので…。明日は一度集まってもらい、使用ボールの選別を徹底させていきます」

 

試合が終わる度に卓球台の消毒

 

--大会初日を迎えたご感想を

門脇委員長
「無事にここまで来てよかったです。嘉本理事長が全国で緊急事態宣言が出ない限りやると言われたので、じゃあやるしかないと思っていました。あとは無事に何事もなく終われることを祈っております」

 

勝部理事
「中学校にとっての全国大会はコロナ禍になって初めての開催です。ずっと大会という大会が中止となりみんな悔しい思いをしてきました。ですので、何としてでも今大会を無事に終え、全国の卓球プレーヤーの希望の光みたいになれればと思っています。不安はいっぱいでしたが開催出来てうれしいですし、最終日をきちんと迎えたいです」

 

--大会への想いを教えてください

門脇委員長
「全国大会の地元枠で島根県の男女各4チーム参加しています。強い選手のプレーを肌で感じることで、意識が上がり、競技力アップにつながって欲しいです。全国レベルのプレーを島根県の多くの中学生に見せたかったのですが、それが実現出来なくなったことが残念です」

 

勝部理事

「私の息子がちょうど中学2年生で卓球をしています。中学生がどのくらい大会に思いをかけているのかが、親の視点でも見える部分があります。全国の中学2年生のために開催してあげたい気持ちは強くありました。勝ち負けだけでなく、島根で戦ったチームメイトとの時間を大切な宝物にしてもらいたいと思います」