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2019.04.25

#RESULTS

【女子単】佐藤瞳、会場を沸かせたカットとロビング

試合後、対戦相手の王曼昱は右肩に氷嚢(ひょうのう)を当て、何重にもテーピングしてミックスゾーンに現れた。
カットの佐藤瞳は王曼昱に対し、低く正確なカットで何球でも返球。ロビングに追い込まれても機を見て低くバックカットを入れ、またラリーを作り直す。4ゲーム目の10ー8では、フォアの連続ドライブで得点して会場を沸かせた。

 

過去に勝ったことのない相手とはいえ、18年スウェーデンオープンではゲームオールの接戦を演じた相手。今大会もゲームカウント2ー3の6ゲーム目は中盤で大きくリードしていただけに、そこから逆転されたのが惜しまれる。何とか攻撃のチャンスを見出したかったが、かさにかかって攻めてきた時の王曼昱の連続ドライブはそれを許さない威力があった。以下は試合後のコメント。

 

「悔しいのひと言です。取られるセットは簡単に取られて、取るセットは競って取っていた。6ゲーム目はリードしていたので、最後のゲームまで持っていきたかったけど、そこで逆転されたのが悔いが残るところです。相手は前回よりもミドルを攻めてきたり、粘り強くボールを選んでやってきた。カットの部分はすごく良かったと思うけど、攻撃で決めきることができなかったし、攻撃で得点できると相手も打ち急いでくれる。大量リードした時にレシーブミスをして、流れが変わってしまった」(佐藤)

 

伊藤美誠や平野美宇のような、ものすごいスピードでの進化ではない。しかし、確実に一段ずつ進化の階段を上っていく佐藤瞳。世界最強の女子チョッパー。その称号は今、彼女のものと言ってもいいのではないか。

 

 

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