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2020.07.01

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第50回全日本社会人選手権大会を振り返る(2016年11月号から)

  • 女子シングルス優勝の森薗美月(サンリツ)

  • 男子シングルス優勝の上田仁(協和発酵キリン)

  • 女子ダブルス優勝の平侑里香(右)・松本優希(サンリツ)

  • 男子ダブルス優勝の松平賢二(右)・上田仁(協和発酵キリン)

昭和22年創刊、800号を迎えたニッタクニュースのバックナンバーから編集部がピックアップしてお届けするページです。

 

社会人トップレベルの選手が全国から集う「全日本社会人選手権大会」。競技は男女シングルスと男女ダブルスの計4種目。2016年9月9~11日に新青森県総合運動公園体育館で行われた大会をピックアップ!

 

第50回全日本社会人選手権大会の結果はこちら!

 

※所属・年齢は大会当時のまま

 

森薗美月が雪辱を果たして初優勝!

 

【男子シングルス】
 上田仁(協和発酵キリン)と高木和卓(東京アート)が対戦。上田がバックハンドで回転やコースを巧みに操り、相手のタイミングを崩した。そこから正確なフォアハンド攻撃につなげ、2連覇を達成した。「結婚してから初めてのタイトルだったので、それが一番嬉しかったです。レベルも高く、プレッシャーもあるなかで勝てたのは価値ある優勝だと思います。会社の方をはじめ、様々な方がサポートしてくださいました。また大学時代を青森で過ごしたので、地元の方が応援してくださり、力になりました。苦しい場面で頑張れた要因だと思います」と上田。
 敗れた高木和だが、威力のあるフォアハンドを軸に勝ち上がった。
上田仁 4(6,11,10,7)0 高木和卓

 

打点の早いフォアハンドで2連覇を達成した上田仁

 

【女子シングルス】
 森薗美月(サンリツ)と永尾尭子(アスモ)が対戦。森薗が豪快な両ハンド攻撃とカウンターで圧倒し、昨年準優勝の雪辱を果たして、初優勝を飾った。「昨年2位でそれから苦しい時期が続きましたが、やっと優勝出来たので本当に嬉しいです。応援してくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。永尾さんは身長が高くパワーも回転量もあるので、最初は圧倒されましたが、3ゲーム目からは台の前につくようにしました。最後まで自分の戦術を突き通すことが出来たのが良かったです」と森薗。
 永尾は惜しくも敗れたが、パワフルな両ハンド攻撃は目を見張るものがあった。
森薗美月 4(-4,-8,7,3,4,9)2 永尾尭子

 

昨年2位の雪辱を果たして初優勝を飾った森薗美月

 

【男子ダブルス】
 松平賢二・上田仁(協和発酵キリン)と久保田隆三・軽部隆介(シチズン)が対戦。松平・上田がサービス・レシーブから先手を取り、優位な試合展開をみせ、2連覇。上田は2年連続2冠という快挙を達成した。「最初から2連覇しか狙っていなかったです」と松平。
「しっかりと作戦を練って試合に臨むことができたので、それが大事な場面でかみ合って結果につながったと思います」と上田。
 準優勝の久保田・軽部はラリー戦に強く、後陣でしのぐプレーも光った。
松平賢二・上田仁 3(-9,7,4,8)1 久保田隆三・軽部隆介

 

サービス・レシーブから先手を取り、2連覇を成し遂げた松平賢二(右)・上田仁

 

【女子ダブルス】
 平侑里香・松本優希(サンリツ)と𡈽田美佳・宋恵佳(中国電力)が対戦。高い打点の畳み掛けるような攻撃をみせた平・松本が初優勝を飾った。「素直に嬉しいです。決勝では、相手に勢いがあって、1ゲーム目を簡単に負けてしまいましたが、最後は気持ちだと切り替えることができたのが、優勝につながったと思います」と両者。
 初の決勝進出を果たした𡈽田・宋は息の合ったプレーを披露した。
平侑里香・松本優希 3(-3,8,5,7)1 𡈽田美佳・宋恵佳

 

高い打点からの畳みかけるような攻撃で初の栄冠を手にした平侑里香(右)・松本優希

 

…詳しい結果は、バックナンバー2016年11月号で!

 

~~こぼれ話~~
 女子シングルス優勝の森薗美月選手が使用していたラケット「剛力」。大会1か月前に初めて手にし、見事初優勝を遂げた。総重量201gの「剛力」を振り抜くために、富士山でのランニング、ロッククライミングに挑戦し、厳しいトレーニングを自らに課した。