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2018.10.23

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「選手としては一区切り」福原愛さんが会見

幼少の頃からメディアに注目され、長きにわたって卓球界をけん引してきた福原愛さんが、ブログで選手として一区切りをつけることを発表。当初は「ブログでひっそりと発表」の予定だったが、反響が大きく「自らの声で伝えたい」と都内で会見を行った。

 

「今は、気持ちが軽くなって、とても晴れやかな気持ちです。

 

リオデジャネイロ五輪からの2年間、毎日のように気持ちが変わってずっと悩み続けてきました。しかし、自分中心ではなく、一歩引いて自分の役回りを考え、どのようなことをしたら周りの方に喜んでいただけるかを考えた時に、この答えがストンと降りてきました。
選手としてコートから離れてはいましたが、ずっと日本選手たちを応援し、活躍を見てきて、卓球界がどんどん盛り上がっているのを感じて、私が選手として現場にいなくても大丈夫と思えるようになりました。

 

今までで一番印象に残っているのは、初めて全日本で優勝した時、表彰台から見えた景色と、ロンドン五輪でメダルを獲得した際にそれを皆さんにお見せした時の笑顔。
全日本に関しては、ずっと国内で勝つことができず、全日本で優勝することが私にとってとても難しいことでした。毎年他の人が優勝するたびに家族がすごく残念がっていました。やっと優勝することができ、皆さんに堂々と日本代表や五輪代表と言えるようになりました。
表彰台の上から、観客席にいる家族や支えてくださったコーチやスタッフが心から喜んでいる姿を見ることができてよかったなと思ったのを覚えています。

 

今後は、一人でも多くの方に卓球を知って大好きになってもらいたいので、卓球界に貢献できる活動をしていきたい。
また、今まで一度も誰かを指導をしたことがないので、しっかりと勉強してからいろいろな道を考えていきたいです。

 

このタイミングでの発表となったのは、Tリーグの開幕が大きいです。日本卓球界にとって新たな一歩となる新リーグの理事としてお仕事をさせていただくなかで、まだ悩んでいたり自分の考えを口に出す勇気もなく、それは卓球界に対して失礼なことだと思いました。
私も気持ち新たに理事としての一歩を踏み出そうと思ったのでこのようなタイミングとなりました。

 

26年間ずっとラケットを握ってきて、卓球を通じて本当にたくさんのことを経験し、たくさんのことを得て、勉強できました。私にとって卓球は『恩人』です。
小さいころから、たくさんの皆さんに支えて応援していただき『愛ちゃん、愛ちゃん』と呼んでいただき、たくさんのパワーをいただきました。
今後コートに立つことはないかもしれませんが、皆さんからいただいたパワーで卓球界、スポーツ界に貢献していきたいと思っているので、これからもよろしくお願いいたします」

 

 

幼少時代、「泣き虫あいちゃん」と呼ばれ、「泣き虫じゃないもんと思ったときもあったけれど、最後のリオ五輪のときも泣いていたし、やっぱり泣き虫だなと思った」と語ったが、今回は終始晴れやかな笑顔での会見となった。