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2019.11.10

#RESULTS

【女子決勝】日本惜しくも敗れ、中国が9連覇を達成!

女子決勝
日本のオーダーは引き続き伊藤の単2点に石川/平野のダブルス。対する中国は、準決勝で腰当たりを気にしていた丁寧を下げて、孫穎莎が2単、劉詩雯/陳夢がダブルスのオーダー。
日本ペアは「出足から強気で」という昨日の反省を活かし、レシーブから強気でスタートダッシュをかけるが、中国ペアはコースを2度攻めし、日本ペアの動きを封じる。
また、のアップ系のサービスに対し、フリックを狙われてしまいなかなかレシーブから先手を取ることができない。各ゲーム競り合うも、あと一歩及ばず。

 

2番は直近のワールドツアーでも五分五分の戦いを見せている伊藤美誠と孫穎莎。伊藤は多彩なサービスを武器に孫穎莎のレシーブの的を絞らせず先手をとっていく。
孫穎莎も準々決勝ぶりに起用だったこともあってか、堅さが見られ動きにキレがない。第1・2ゲームは伊藤のペースで試合が進み2対0とリードしたが、3ゲーム目から孫穎莎の本領発揮。
伊藤にレシーブから狙われていたサービスも台上に集めて先制攻撃につなげ、伊藤のバック深くにドライブを集めて強打を封じ、ラリー戦でも精度の高いドライブで伊藤にペースを譲らない。
最終ゲームまで追いつくと、最終ゲームは伊藤が孫穎莎のフォア前に下回転のサービスからの展開で得点を重ねリードする展開。伊藤はレシーブからも一発で決めるバックスマッシュを決めるなどリスキーな分、失点も目立つが、強気の攻めで10-7と王手。
しかし、次のラリーで孫穎莎がネットインのラッキーポイント。これをきっかけに孫穎莎が臆することなく攻撃を仕掛ける。10-9の場面では伊藤の徹底して出していたフォア前のサービスを待ち構えてチキータで抜き去ると、攻撃の手を緩めることなく意地のドライブで得点し、伊藤が惜しくも逆転負けを喫した。

 

3番の平野と劉詩雯は劉詩雯が優勢。劉詩雯はバックで平野を左右に揺さぶり、平野はラリーをつなぐのにやっとの状態になってしまう。
平野の速攻プレーで圧倒する場面もあったが、終始劉詩雯のペースで試合は進み、劉詩雯が3対0で勝利。
中国が9連覇を達成し、今大会の幕を閉じた。

 

 

中国3-0日本
1陳夢/劉詩雯3(7,9,10)0石川佳純/平野美宇
2孫穎莎3(-8,-9,6,7,10)2伊藤美誠
3劉詩雯3(3,8,5)0平野美宇
4孫穎莎-石川佳純
5陳夢-伊藤美誠

 

劣勢からの切り替えが早く勝負強さを見せた孫穎莎

 

コース取りや細かい技術の処理が光った陳夢/劉詩雯

 

ブレることのない体勢でコースを厳しく打ち分けた劉詩雯

 

前半は伊藤の魅力を存分に発揮したが、チャンスがあっただけに悔しい敗戦

 

ラリー戦では意表を突くカウンターを見せた石川/平野だったが、なかなか先手を取れず

 

平野は果敢な攻撃を見せるもなかなかペースをつかむことができなかった