圧巻デビューの出澤杏佳「緊張せずに自分のプレーができた」

ジュニア女子団体準々決勝、日本女子の初戦となるアメリカ戦3番で、カットのレイチェル・ヤンを完封した出澤杏佳（写真）。最初から最後まで、完璧に試合をコントロールし、失点は3ゲームでわずかに「8」。出澤のフォア表ソフトのツッツキとストップをフォア側に集められたレイチェル・ヤンは、そこから左右への揺さぶりとミドル攻めになす術がなかった。

「対カットはそんなに自信はなかったです」と試合後に意外な言葉を口にした出澤だが、「やり方を間違えなければ大丈夫だと思っていた」とカット攻略への手応えも感じさせた。レイチェル・ヤンの思いきった反撃も堅い両ハンドの守りでシャットアウトし、次球を根負けしたように相手がミスする場面も多く見られた。

「初戦でもっと緊張するかなと思ったんですけど、あまり緊張せずに自分のプレーをすることができて、チームに貢献できて良かったです。明日の準決勝もしっかりみんなで勝って、まず決勝に行けるように。そして中国に勝てるようにみんなで頑張ります」（出澤）。9月のアジアジュニアの女子シングルス準決勝で呉洋晨（中国）を完封した日本女子の秘密兵器が、いよいよ本領発揮の時を迎えた。女子準決勝の対戦カードは、日本対チャイニーズタイペイ、そして中国対北朝鮮だ。

●女子団体準々決勝・残り3試合の結果

〈中国　3ｰ0　フランス〉
○石洵瑶　ｰ6、5、3、3　コク
○蒯曼　7、ｰ7、10、8　パヴァデ
○陳イ　10、12、4　ルッツ

〈北朝鮮　3ｰ0　ロシア〉
○ピョン・ソンギョン　9、7、ｰ5、ｰ9、4　コリシュ
○キム・クムヨン　ｰ7、3、ｰ14、8、5　タイラコワ
○キム・ウンソン　9、5、12　アブラーミアン

〈チャイニーズタイペイ　3ｰ2　ドイツ〉
○于修ティン　7、7、9　ボンダレバ
簡トン娟　ｰ7、4、ｰ8、ｰ9　シュライナー○
蔡豊恩　ｰ10、ｰ7、ｰ9　クレー○
○于修ティン　ｰ8、8、4、6　シュライナー
○簡トン娟　5、5、5　ボンダレバ