2001年第46回世界選手権
大阪大会の見どころ


 アジア勢対ヨーロッパ勢の対決

本命は王励勤、対抗は劉国正か!?
 2001年・第46回世界選手権大阪大会は、4月23日(月)〜5月6日(日)まで大阪市で開催される。日本で開催されるのは、'56年東京、'71年名古屋、'83年東京、'91年千葉につづき5度目となる。
 団体戦は、23日から29日まで。
 個人戦が29日より6日までとなり、混合ダブルス決勝が4日、女子シングルス、男子ダブルス決勝が5日、女子ダブルス、男子シングルス決勝が6日となる。

 さて、男子シングルスの見どころだが、前回は劉国梁と馬琳の中国選手同士の決勝となり、劉が優勝している。

王励勤
 今大会も中国選手を中心とした展開になることは当然予想されるが、現在好調の王励勤、それにランク5位の劉国正がからんでくると思われる。
そして、'97年に8年ぶりに優勝し、シドニー五輪では決勝で敗れたがテクニシャンのワルドナーが虎視眈々と3度目の王座をうかがっている。ヨーロッパからの情報によると、体調は悪くないという。いかにモチベーションを高く持っていけるかがカギとなるだろう。

 そのほか、五輪チャンピオンの孔令輝(中国)、蒋澎龍(タイペイ)、ヨーロッパからはサムソノフ、シュラガー、パーソンらもからんでくるだろう。


 スウェーデン対中国。日本にもチャンスあり

四分六で中国有利
 男子団体決勝は29日に行われる。
 前回は、スウェーデンがワルドナー、パーソンの両ベテラン選手がプレッシャーのかかった中国若手選手の隙をうまくついて優勝を決めた。

 スウェーデンは、前回と同じくワルドナー、パーソン、カールソンの3人が出てくると思われるが、ワルドナー、パーソンの二人で中国から3点取らなければならないところが厳しい。

パーソン
 一方の中国は、王励勤、孔令輝、劉国正、劉国梁、馬琳の5人が団体戦に出てくるだろう。

 世界ランク1位の王励勤は、実力的には文句なしだが実質的には団体戦初出場というのが気になる。王が普段通りに力を出せば、劉国正が安定しているだけに中国の優勝が見えてくる。
 中国が決勝に進出する可能性はほぼ100%なのに対し、スウェーデンはわずかだが取りこぼす可能性が考えられる。
 四分六で中国有利か。

そのほか、優勝にからんでくるチームは、アジアからは韓国とチャイニーズ・タイペイ。ヨーロッパからはフランスに前回3位に入っているイタリア、またドイツもあなどれない。前回3位の日本は、松下、田崎の出来しだいで連続入賞も十分考えられる。

田崎俊雄
孔令輝
前回大会で日本は15年ぶりにメダルを獲得した。田崎俊雄は準々決勝で決勝点をあげる 安定したプレーが魅力の孔令輝(中国)。エースとして前回大会の雪辱を晴らすことができるか


 中国が14度目を狙う3位以下は混戦─。

日本は3位以上を目指す
 5大会連続14度目の優勝を目指す中国。世界ランク1位の王楠、2位の李菊、3位の張怡寧の強さは他をまったく寄せつけないだけに優勝の確立はほぼ100%。無失点優勝も考えられる。
....と2月28日に原稿をかいたところ、3月14日に「コリア統一チーム」が結成、と発表された。

 そうなると、中国の優勝は100%から70〜80%にダウンするだろう。あるいは「コリア」の10年ぶりの優勝も可能性がある。
 3位以下は混戦で、チャイニーズ・タイペイ、日本、香港、シンガポール、ヨーロッパはドイツ、ルーマニア、ハンガリー辺りがからんでくるだろう。日本はカットの羽佳に両ハンドの高田と小西、それに相手によって変化のある岡崎が考えられ、使い分けることができる。'83年東京大会以来のメダル獲得の可能性が非常に高い。また、女子団体が最初の種目となるので、メダルを獲得すれば、後の種目に好影響を与えるし、マスコミに対しても大きなアピールとなる。

ドイツは、実力だけでメンバーを選ぶと元中国選手だけになってしまう。2月28日現在でショップは決まっているが、あとのメンバーは決まっていない。日本にとって強敵となるだけにエントリーの動向が気になる。

李恩実
羽佳純子
前回、ていねいなカット打ちで羽佳を下した李恩実(韓国)。ドライブにも強い速攻選手である。世界ランク24位 日本のエースとして期待がかかる羽佳純子。前回は大会直前に選ばれたことでぶっつけ本番となったが、今回は調整十分である


 王楠対張怡寧の決勝か!? 李、陳、柳にもチャンス

高田、羽佳に期待
 女子シングルス決勝は5月5日(土)、6時から行われる。

 順当にいけば前回決勝を戦った王楠対張怡寧になるだろう。粘りの王に対し、パワーの張の一戦は男子なみの戦いが予想され面白い。前回は0-2から先輩の王が逆転したが、ボールの切れがよく、またこのところ勢いに乗っている張が優勝する可能性も十分考えられる。

 上位にからんでくる選手を見てみると、ランク2位の李菊、4位の孫晋、タイペイの陳静(ランク5位)、韓国の柳智恵(ランク8位)、日本の高田、羽佳とアジア勢がやはり強い。

 李菊は、実力的には王、張と変りはないだけに優勝の目もある。陳静は爆発力はなくなったがうまさには定評がある。柳は前回の3位以上を目指すことになるが下位選手に取りこぼすことがないだけに楽しみ。高田は初めての出場となるが、調整がうまくいっているようなので中国選手を脅かす存在になるだろう。羽佳は、40ミリボールになってカットの切れ味が落ちたといっていたが、安定したストロークと反撃はピカ一。また、試合運びがうまいだけにメダルの可能性もある。

ほか、楊影、ボロシュ、シュテフ、ジン、トート、日本の小西もメダルを狙っている。

李恩実
羽佳純子
初出場となる高田佳枝(日本)。安定した両ハンドストロークで中国の牙城を切り崩せるか。ランク27位 1月のプロツアーファイナルでは、王楠を下して優勝した張怡寧(中国)。威力充分の両ハンドドライブで初優勝を狙う


Nittaku Monthly SpecialはNITTAKU NEWから抜粋しています。
世界選手権大会の見どころは 
NITTAKU NEWS 2001年5月号(No.571)特集させていただいています。