マンスリースペシャル

第59回 東京選手権

2007年 3月12〜18日 東京武道館

59回目を迎えた東京選手権は、世界選手権代表の韓陽(東京アート)や松平健太(青森山田中)、福岡春菜(中国電力)が出場するなど、1週間にわたって熱戦を繰り広げた。

☆男子シングルス☆

男子シングルス優勝
韓陽(東京アート)
男子シングルスは、1月の全日本で苦杯をなめた韓陽が持ち前のパワーを生かし圧勝。
2年連続4回目の優勝で、存在感を示した。
全6試合で落としたセットはわずかに2つだけ。危ない場面はほとんど見られず、ほぼ完璧な出来だった。
この勢いで、5月の世界選手権も暴れてもらいたい。

準優勝の朱江(グランプリ)は、木方慎之介(協和発酵)にフルセットに持ち込まれた試合以外は、安定した力を発揮。
決勝はストレート負けだったものの、大接戦を繰り広げた。

準々決勝
韓陽
(東京アート)
-497116
松平賢二
(青森山田高)
新井 周
(グランプリ)
7-663-98
三田村宗明
(日産自動車)
偉関晴光
(チームジュウイック)
8-53115
時吉佑一
(早稲田大)
朱江
(グランプリ)
7633
遊澤 亮
(東京アート)
準決勝
韓陽
(東京アート)
7576
新井 周
(グランプリ)
朱江
(グランプリ)
69-447
偉関晴光
(チームジュウイック)
決勝
韓陽
(東京アート)
91099
朱江
(グランプリ)

☆女子シングルス☆

女子シングルス優勝
孫博(大正大)
女子シングルスは、学生選抜のチャンピオンで、この大会過去2回準優勝の孫博(大正大)が3度目の決勝進出で、うれしい初優勝を果たした。
「学生最後の試合なので、がんばりました。本当に優勝したのっていう感じで、まだ信じられません」(孫博)
 と、喜びを表現していた。

各セットとも競り合いながら、惜しくも決勝で敗れたのは馮暁雲(日立化成)
左ペン表ソフトの速攻型で、準決勝では同僚の王輝のカットをフルセットの末打ち抜くなど、どんなタイプの選手にも対応できる力を備えている。

準々決勝
王輝
(日立化成)
24310
西飯由香
(十六銀行)
馮 暁雲
(日立化成)
867-85
田勢美貴江
(十六銀行)
孫博
(大正大学)
-910-76-879

(東京富士大学)
福岡春菜
(グランプリ)
-785106
劉 一行
(日本大学)
準決勝
馮 暁雲
(日立化成)
6-95-811-98
王輝
(日立化成)
孫博
(大正大学)
9-11645
福岡春菜
(グランプリ)
決勝
孫博
(大正大学)
119119
馮 暁雲
(日立化成)

☆男子ダブルス☆

優勝したのは青森大の森田有城・張一博。

決勝では、シチズン時計の渡辺将人・並木佑介とセットオールジュースという際どい試合を展開。
最後は思い切りの良さを見せ、昨年準優勝の悔しさを晴らした。ともにボールの威力があり、加えて戦術・精神面の充実が勝利に結びついた。

渡辺・並木ペアは、コース取り、粘り強さが光った。0‐2から2‐2に追いつき、優勝のチャンスも十分にあったが、今後に期待したい。

男子ダブルス優勝 森田有城 張 一博(青森大学)

準決勝
森田有城
張 一博
(青森大学)
-8886
遊澤 亮
韓  陽
(東京アート)
渡辺将人
並木佑介
(シチズン時計)
-9728
村守 実
松平賢二
(青森大・青森山田高)
決勝
森田有城
張 一博
(青森大学)
95-8-412
渡辺将人
並木佑介
(シチズン時計)

☆女子ダブルス☆

トン舟・劉一行(専大・日大)が、接戦をことごとくものにして初優勝。準々決勝と決勝はともにセットオールの激戦だったが、左右のコンビネーションが素晴らしく、最後まで気持ちが切れなかった。

準優勝は、孫博・リュウティンティン(大正大・東京富士大)のペア。
フォアサイドをうまく攻めたが、第3セットのジュースを落としたのが響いてしまった。
しかし、力に頼らずコーナーをつくプレーは、ダブルスのお手本のようだった。

女子ダブルス優勝 トン舟・劉一行(専大・日大)

準決勝
孫博
リュウティンティン
(大正大・東京富士大)
-2965
越崎 歩
大畑奈保子
(中国電力)
トン舟
劉一行
(専大・日大)
5-898
末益 薫
山梨有理
(淑徳大)
決勝
トン舟
劉一行
(専大・日大)
95-8-412
孫博
リュウティンティン
(大正大・東京富士大)

☆男子ジュニア☆

男子ジュニア優勝
夏 継偉(関西高)

長いリーチを生かしたパワードライブで他を圧倒した。
さらなる飛躍の可能性を秘めている。
準決勝
夏 継偉
(関西高)
659
山谷仁生
(青森山田中)
和田圭輔
(明徳義塾高)
74-46
中島裕騎
(愛工大名電高)
決勝
夏 継偉
(関西高)
974
和田圭輔
(明徳義塾高)

☆女子ジュニア☆

女子ジュニア優勝
若宮三紗子(尽誠学園)

左腕からの切れのいいボールを放ち、全日本ジュニア3位の力を示した。
準決勝
岡崎 恵
(武蔵野中)
6810
中島未早希
(横浜隼人中)
若宮三紗子
(尽誠学園高)
-610107
市川 梓
(名経大高蔵中)
決勝
若宮三紗子
(尽誠学園高)
858
岡崎 恵
(武蔵野中)

☆男子カデット☆

男子カデット優勝
森薗政崇(美鷹クラブ)

小学校5年生ながら、決勝では中学生を相手に0‐2から大逆転に成功した。
準決勝
森薗政崇
(美鷹クラブ)
-106118
生田裕仁
(青森山田中)
星野直樹
(新発田中)
-2565
町 飛鳥
(岸田クラブ)
決勝
森薗政崇
(美鷹クラブ)
-9-7876
星野直樹
(新発田中)

☆女子カデット☆

女子カデット優勝
亀崎 絢(KTGクラブ)

フォア、バックとも安定したストロークで、競り合いになっても精神力を発揮した。
準決勝
定国莉衣
(就実中)
510-84
市原芹菜
(明徳義塾中)
亀崎 絢
(尽誠学園高)
8-6107
天野 優
(明徳義塾中)
決勝
亀崎 絢
(尽誠学園高)
1096
定国莉衣
(就実中)


飛躍した選手たち
男子カデットで快進撃を続けていた森薗政崇の勢いが一瞬、止まった。
準決勝の第1セットを奪われたときだった。
しかし、小さな体をフルに使い、大きな声で自らを鼓舞すると、いつの間にか自分のペースに引きずり込んでいた。

決勝では、2セットを先取されたものの、第3セットから大逆襲。
尻上がりに調子を上げ、見事な優勝を果たした。
「決勝は、とにかくいいプレーをしようと考えていたら、吹っ切れて本当にいいプレーになりました」と破顔の笑み。
昨年の準優勝からランクアップしたその試合後は、身長135センチの少年の顔に戻っていた。 
2連覇を目指した王輝は、準決勝の同士討ちで涙を飲んだが、そのカット技術のレベルの高さは他の追随を許さない。
世界選手権代表の福岡春菜は、苦しみながらも日本人女子最高のベスト4に進出した。
トン舟、劉一行と中国人選手を連破するなど潜在能力の高さを示し、優勝した孫にもセットを奪う健闘を見せた。
その変幻自在なプレーで、「5月の世界選手権でもひとつでも多く勝てるようがんばります」と誓っていた。
来日して丸7年の孫博は、学生界切っての実力者だが、ビッグタイトルを手土産に実業団のアスモに今春、入社。
優勝を決め、スタンドを見上げるうれしそうな表情が印象に残る。
亀崎絢のボールを見つめるその視線に、卓球への真摯な姿勢がうかがわれる。
まだ発展途上でさらに期待。
撮影:安部俊太郎

(以下、詳細は「ニッタクニュース5月号」に掲載)

マンスリースペシャルは NITTAKU NEWS より抜粋してウェブ上で公開しています。
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