マンスリースペシャル
Athlete File
中島 未早希 藤田 麻紀子
 (神奈川県横浜隼人高校)

1年生だけのメンバーで、今年のインターハイ神奈川県代表の座を得た横浜隼人高校。その中心選手としてチームを牽引し活躍するのが中島未早希選手と、藤田麻紀子選手である。

限りない可能性を秘めたふたりの選手の練習ぶりを拝見するとともに、今後の目指す方向性などを語ってもらった。

中島 未早希

言葉ではみんな優勝って言っていましたが、初出場なので1つでも多く勝つことが目標でした。でも応援の凄さに圧倒されて飲み込まれてしまいました。

中島未早希は、今年のインターハイについてこう振り返る。
女子団体の1回戦。相手は島根県の明誠高校だ。独特の雰囲気に圧され、接戦の末2-3で敗退した。
勝負の分かれ目となった3番のダブルスは、2-2のフルセットにもつれ込んだ。

私たちは1年生なんだから、もっと積極的に攻めればよかったと思います
国体は大きな自信になりました。
絶対に勝つんだと思っていましたが、3位には入れるなんて思ってなかったので


中島と藤田のダブルスは、今年のインターハイで1年生ながらベスト8に入るなど、これまでもいい成績を収めている。
特に小学校6年の全日本カデットでは、格上の選手たちをなぎ倒し見事に優勝を果たしている。
その決勝は、セットカウント0-2からの大逆転だった。
ピンチでも動じることなく、むしろ笑顔が見えていた。

どちらかというと、楽しんでやっていました。最終セットの10本取ったときだけ、少し優勝を意識しましたが(中島)

こうした「明るい一生懸命さ」と、前向きな姿勢が彼女たちの成長を支えているのかもしれない。

その後も順調に好成績を残しているが、こうなると高まってくるのがさらに大きな舞台での活躍だ。
中島はこう話す。
すぐに全日本がありますので、そこでいいプレーをすることと、来年のインターハイではベスト8以上を目指したいです。
チーム戦も1試合1試合、チャレンジ精神を忘れずに隼人らしい卓球がしたいです


指導する横浜隼人高校の小林監督も、
いまが勝負のときだと思っています。伸びしろをどれだけ伸ばしてあげられるか。ですから、練習の中身の濃さ、トレーニングも大切にしています
 と、期待を寄せる。

最終的には、「世界」の舞台を視野に入れているという。
まず、高校で勝つことが目標です。そうでないと、合宿にも呼ばれないし、国際大会にも出られません。いずれは、世界で活躍できる選手になりたいです

厳しい練習のあとについてくるものを信じられるかどうか。日常のそうした積み重ねが、やがては成果として現れるのですから
小林監督はそう今後の見通しについて語り、またこうも話す。
とはいえ、高校生なので学業もおろそかにできません。それもまた、大きな意味で言えば卓球に必ず跳ね返ってくるものなので、そうしたところも大切にしながら練習していきたいです

大きなバネで大きく跳ねるために、いま中島はそのバネの強度を高めているのだ。来年、再来年がいまから楽しみである。


元気いっぱいの横浜隼人の選手たち


藤田 麻紀子

中島とダブルスを組む2枚看板の藤田麻紀子も、初めてのインターハイについてこう話す。
緊張しました。相手には勢いがあったし、こちらは力が出せませんでした。攻めてはいたのですが、気持ち的には圧されてしまいました
中学時代に全国的に活躍していたとはいえ、高校生のスピードとパワーの違いに戸惑いを隠せなかったのである。

10月の国体では、接戦のダブルスを制し、ラストの藤田に命運が託された。他の試合は全て終わり、広い体育館の中で藤田の試合に視線が集まった。
負けてても楽しもうという気持ちがあって、それがいい方向に出ました。もちろん緊張もありましたが、ベンチの仲間とスタンドの応援が力になりました

一生懸命に戦っていただけに、勝利の瞬間は、
あっ、勝ったんだぁ...
 そう思ったという。

この勝利は、高校のトップクラスとして戦っていける自信をつけると同時に、さらなる飛躍につながるに違いない。
そのためクリアしなければいけない部分もはっきり認識している。
試合になるとどうしても緊張しがちなので、精神的なものを向上させたいです(藤田)
そして、練習でやっていることを出せれば、成績がついてくると自信ものぞかせる。

小林監督はこう話す。
藤田は努力家で頑張り屋ですよ。また、集中力の高い子です。期待している一人ですね。チームとしては、歴史・伝統のないチームなので、チームカラー、新しいカラーを作っていく過程にいまいるのだと思います。選手は私ども指導者を信じてくれていると思います。そして、私たちも選手を信頼し、明るく素直で常に、どんな場面でも頑張れるチームを作っていければと思います

練習場には、「日本一の練習を!!」「目指せ日本一!!」と大きく掲げられている。藤田は毎日それを意識しながら練習していることだろう。

(詳細は「ニッタクニュース1月号」に掲載)

マンスリースペシャルは NITTAKU NEWS より抜粋してウェブ上で公開しています。
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