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森薗 美咲 (青森山田中) |
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より攻撃的なスタイルで日本一、そして世界へ...
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![]() 箸が転がってもおかしい年代なのかもしれない。 インタビュー中、試合の戦術など深刻な話の次の瞬間にも、ケラケラと屈託のない笑顔を垣間見せる。常に攻めの姿勢を崩さない強気のプレーの背景には、こうした明るさをも持ち合わせているのだ。 本誌今月号でも特集されているように、森薗美咲(青森山田中2年)は全国中学校大会女子シングルスで準優勝に輝いた。素晴らしい成績である。だが、彼女は小首をかしげ、表情から笑顔が消え、ちょっと不満そうだ。 その理由を、彼女自身がこう話す。 「団体戦もシングルスも、優勝を目標に練習を積んでいたんです。それだけに……」 シングルスは、順当に勝ち上がっていくとライバルのサウスポー・石川佳純(四天王寺羽曳丘中)と決勝で激突する組み合わせだった。抜群のボールセンスで「愛ちゃん2世」と評される石川は、若手注目度ナンバーワンの選手である。 森薗は、左対策も含めこの1戦に照準を合わせてきた。その成果もあり、決勝まではすべてストレート勝ち。内容的にも申し分なく、目標まであと一歩と迫った。 優勝を目指していた団体戦は、決勝トーナメント1回戦で土佐女子中に、2-0から逆転された。それだけにシングルスに賭ける意気込みは、一層のものがあった。 もうひとつ、どうしても勝ちたい理由があった。これまで森薗は、同学年の石川に5戦して全敗。「今度こそ」という強い気持ちを抱かないはずがなかった。 雌雄を決する戦いの火蓋が切って落とされた。 だが--- その強烈な思いが裏目に出た。中学生の日本一を決する1戦。ただでさえ緊張する舞台だが、思いとは裏腹に森薗は空回りをしてしまう。 「1セット目、石川さんも2本サーブミスするなど、緊張しているのが分かりました。でも、私も余裕を持てなくて、それ以上に凡ミスを繰り返してしまいました」 森薗は、決勝の第1セットをこう振り返る。 結局、8本でこのセットを奪われてしまうが、ここから何とか巻き返しを図ろうとする。 第2セットは、シーソーゲームにもつれ込む。石川のバックブロックに対し、エンジンがかかった森薗のフォアハンドドライブの戦いになったが、やはり若干、森薗のミスが多く9本でこのセットも落とす。 0-2と窮地に立たされてベンチに戻ると、そこで父・誠さんがこう言って気分を和らげてくれた。 「今までのことは気にせず、足を動かして思い切ってぶつかっていこう」 これでモヤモヤしていた思いが吹っ切れ、3セット目は森薗本来の持ち味である積極的な攻撃が甦ってきた。 9-3と大量リード。流れが自分に傾いてきた。 そう思った瞬間、力みが森薗のプレーを支配してしまう。 気がつくと4本連取され、9-7。 ここで再び、ベンチの誠さんがピンチを救う。絶妙なタイミングでタイムアウトを取りこう囁いた。 「少し焦っているよ。慌てることはない。その気持ちを落ち着かせて自信を持ってやってみよう」 すると、どうだろう。不思議なことに気持ちが楽になり、このセットをそのまま7本で奪った。 「とにかく自分の卓球をしようと思って、常に足を動かして攻めて行きました。もう負けてもいいやと思うくらいの気持ちで」(森薗) ![]() そのまま自らのペースを保ちながら、第4セットも7-6とリード。 ここがこの試合最大のチャンスだった。 ところが、相手は一枚上手だった。 ほんのわずかなところで、工夫を凝らしてきたのだと森薗は説明する。 「石川さんは、レシーブの入りを少しだけ早くしてきたんです。それで私は、十分な体勢で3球目攻撃がさせてもらえなくなった。そうすると、今度は逆に攻められてしまうんです」 この最終セットはジュースまでもつれこんだものの、11-13で落とし、森薗は念願の優勝と打倒・石川を果たすことができなかった。 握手を交わしベンチに戻る途中、森薗の目から次第に涙がこぼれてきた。 「悔しかったからではありません。また勝つことができなかったからです。ベンチにいた父が、でもいい試合だったといってくれたのを聞いたら余計に……」(森薗) 大会は次々にある。近い将来、また石川と戦う機会はあるはずだ。 そこへ向けて、森薗はすでに新たなスタートを切っているという。そして、今はまだ彼方にある大きな目標に向かって... |
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(詳細は「ニッタクニュース11月号」に掲載)
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