ジュニア男女シングルス決勝
2006/07/30
ジュニア女子はカデットと同じく中国勢同士の対戦。体型もプレースタイルも王楠にそっくりな文佳が2ゲームを先行して試合を有利に進めていたが、中盤から手足の長い姚彦が猛追。右横回転のサービスをミドル前に集め、文佳のレシーブを完全に崩した。結局、4ゲームを連取した姚彦が鮮やかな逆転で優勝。ほっとしたような笑顔が印象的だった。
大会のフィナーレを飾るジュニア男子には、日本の期待を一身に背負って高木和が登場。
水谷を破って決勝に上がってきたサウスポーシェークの李洋に対して、第1・第3ゲームを取り押し気味に試合を進めたが、李洋も第2・第4ゲームをきっちり取り返した。勝負の分かれ目は第5ゲーム。中盤までリードしていた高木和だったが、台上のせめぎ合いから突然リズムを崩して連続失点を喫し、このゲームを落としてしまった。第6ゲームも競り合いとなったが、最後は李洋が気迫と集中力で高木和を上回り、優勝を勝ち取った。勝つチャンスが十分にあった高木和にとっては、残念な準優勝となった。
<女子決勝>
姚彦 −5、−9、3、10、7、7 文佳
<男子決勝>
李洋 −5、8、−7、6、8、9 高木和
大会はこれで全日程を終了。中国の強さが目立つ大会となった。特に女子は全種目を中国が制覇。今後10年は王座が揺るがないのでは、と思わせるほどの完勝だった。男子では日韓が奮闘。特に、ジュニア団体の決勝で中国にストレート勝ちした韓国のパワー卓球は脅威だった。日本勢は2種目で金メダルを獲得したものの、全体的にはやや不完全燃焼。さらなるレベルアップの必要性を感じさせられる結果となった。
そして、日本のジュニア選手たちには、この後インターハイ、全中という夏のビッグイベントが待っている。体力的に厳しい部分もあるかもしれないが、ぜひともいいプレーを見せてほしいところだ。
写真(左から)
長身でリーチも長い姚彦。巧みなサービスと伸びやかな両ハンドドライブはすでに世界クラス
気合いで高木和に競り勝った中国の李洋。ひたむきなプレーぶりで中国のプライドを守った
大会フィナーレを日本の金メダルで締めくくれなかった高木和。この悔しさをバネにまた頑張れ!
カデット男女シングルス決勝
2006/07/30
大会最終日は、カデット男女シングルスの決勝戦で幕を開けた。
女子は中国勢カットマン同士の対決。途中から攻勢に出た張聡聡が格上の沈艶ブンを追い詰めたが、最後まで落ち着いてカットを続けた沈艶ブンが順当に勝利を収めた。
男子は日本期待の松平健太が登場! 団体戦では苦杯をなめた中国の宋時超を相手に1ゲームを先取し、そのまま押し切るかと思われたが、宋もただでは引き下がらない。2ゲームを奪い返し、迎えた4ゲーム目も10−7と宋がリード。ここが松平健最大のピンチだったが、「思い切っていった」と本人が話す通り、強気のプレーで逆境を跳ね返した。これでリズムを取り戻した松平健は続く2ゲームを連取して鮮やかな逆転勝利。日本に今大会2個目となる金メダルをもたらした。特筆すべきは、相手選手・宋時超のフェアプレー精神。4ゲーム目中盤に、一度は得点が認められた自らのリターンについて、指とラケットに2度当たったことを主審に自己申告し、松平健に得点を与えた。敗れはしたが、正々堂々とした戦いぶりが印象に残った。
<女子決勝>
沈艶ブン 7、6、−11、9、−7、8 張聡聡
<男子決勝>
松平健 8、−11、−9、10、8、6 宋時超
写真(左から)
余裕のあるカットプレーを見せた沈艶ブン。ジュニアに出場しても相当勝てただろう
クレバーな戦術の組み立てで逆転勝ちを収めた松平健太。団体戦での借りを返した
粘りとガッツで戦った宋時超。ジュニア選手の模範となるフェアプレーに拍手!
アジアジュニア、ジュニアシングルス
2006/07/29
ジュニアは、決勝トーナメントの1回戦(ベスト8決定)から準決勝までを行った。
女子は、日本勢3名が出場したが、全員とも準決勝を前に涙をのんだ。藤井は中国の4番手・李暁丹から1ゲームを先取して勢いに乗ったが、徐々に慣れられて逆転負け。阿部は初戦を突破したものの、中国ナンバー1の姚彦には1ゲームを奪うのが精一杯。石垣は2日前の団体戦で対戦した木子とのリターンマッチに臨んだが、やはり猛攻をしのぎきれず完敗だった。結果、ベスト4を中国が独占。何とも盛り上がりに欠ける展開になってしまった。
<1回戦(日本勢のみ)>
李暁丹(中国) −8、4、9、−7、5、5 藤井(日本)
阿部(日本) 6、9、8,4 趙ハ羅(韓国)
<準々決勝>
姚彦(中国) 9、−8、1、5、6 阿部
木子(中国) 4、10、7、7 石垣(日本)
文佳(中国) 4−3 熊乃儀(チャイニーズ・タイペイ)
李暁丹 4−3 朴英淑(韓国)
<準決勝>
文佳 4−3 李暁丹
姚彦 4−0 木子
男子では、日本勢で予選を突破していた選手のうち、池田と大矢が初戦敗退。両選手ともフルゲームの末、非常に惜しい試合を落としてしまった。優勝候補筆頭だった日本のエース・水谷は、準々決勝を順当にクリアしたものの、続く準決勝で中国の2番手・李洋の気迫に押されて敗退。大会を通じて精彩を欠いた水谷は、結局ノンタイトルに終わった。同時進行の水谷が先に敗れたため、日本勢最後の砦となった高木和は、中国のエース・許マと激闘を展開。息詰まるクロスゲームの末、わずかの差で高木和が勝利を手にした。
<1回戦(日本勢のみ)>
金剛郁(韓国) 9、9、12、−3、−10、−7、5 池田(日本)
許マ(中国) −5、6、−10、5、−9、8、3 大矢(日本)
<準々決勝>
水谷(日本) −9、7、6、7、1 沈祺閔(チャイニーズ・タイペイ)
高木和(日本) 8、3、9、−8、11 許鋭鋒(中国)
李洋(中国) 4−0 金剛郁
許マ 4−0 江宏傑(チャイニーズ・タイペイ)
<準決勝>
李洋 −8、4、5、9、8 水谷
高木和 8、−7、−11、5、11、−6、7 許マ
明日は、カデット男女、ジュニア男女のシングルス決勝戦がそれぞれ行われる。6日間にわたるアジアジュニア選手権も、残すは1日のみ。最終日に最高のプレーが見られることを期待しよう。
写真(左から)
韓国のカットマン・金剛郁をあと一歩まで追い詰めた池田だったが、惜敗にがっくり
今大会を通じて、攻撃の積極性が見られなかった水谷。タイトルゼロという残念な結果に終わった
大会のトリを飾るジュニア男子シングルスの決勝に残った高木和。明日も思う存分暴れてくれ!
アジアジュニア、カデットシングルス
2006/07/29
カデットは、準々決勝から準決勝までの2ラウンドが進行。
女子の日本勢で唯一勝ち進んでいた福岡県選抜の多田はのびのびとしたプレーを披露し、中国のカットマン・張聡聡から1ゲームを奪う健闘を見せて会場を沸かせた。また、驚きだったのがタイのダークホース・サウェットバットの活躍。変則的なフラット打ちなどを駆使し、昨日の予選リーグで日本の石川を破ったタイペイの林珈芝をストレートで下した試合は見事だった。明日の決勝は大方の予想通り中国勢同士の対戦。カデットのスケールを超えた攻守兼備のカットスタイルを完成させている長身選手2名は、今大会の中でずば抜けていた。
<準々決勝>
張聡聡(中国) 7、−11、8、2、3 多田(福岡県選抜)
サウェットバット(タイ) 4−0 林珈芝(チャイニーズ・タイペイ)
沈艶ブン(中国) 4−0 金敏姫(韓国)
李皓晴(中国香港) 4−0 姜侑希(韓国)
<準決勝>
沈艶ブン 4−0 サウェットバット
張聡聡 4−0 李皓晴
カデット男子には、日本勢2名が登場。平野は準々決勝で韓国の鄭榮植に地力の違いを見せつけられ、完敗を喫した。一方のエース・松平健は期待通りの活躍を見せてくれた。準々決勝、準決勝とも危なげない内容で完勝。明日の決勝では、中国の宋時超と対戦する。3日前の団体戦決勝では敗れているだけに、ぜひとも借りを返したいところだ。
<準々決勝>
松平健(日本) 4、6、5、10 李忠謙(中国香港)
鄭榮植(韓国) 4、6、6、5 平野(日本)
金a鉐(韓国) 4−0 アラミヤン(イラン)
宋時超(中国) 4−3 陳健安(チャイニーズ・タイペイ)
<準決勝>
松平健 9、−8、6、4、9 金a鉐
宋時超 4−2 鄭榮植
写真(左から)
思い切りの良いカット打ちを見せた多田。実力を出し切った
タイのサウェットバット。上回転のラリーにめっぽう強い選手だ
安定感抜群のプレーで決勝に進出した松平健太。ダブルスで優勝した兄・賢司に続け!
アジアジュニア5日目、日本が念願の金メダルを獲得!
2006/07/29
大会は5日目に入り、本日はダブルスの準決勝、決勝およびシングルス各種目の決勝トーナメントが行われた。
ダブルスでは、我らが日本の大矢・松平賢ペアがとうとうやってくれた! 期待を集めていた高木和・水谷が準決勝で散る中、大矢・松平賢は韓国のエースペアを力でねじ伏せ決勝進出。そのファイナルでは、積極的かつ鮮やかなフリックレシーブからの速攻で中国ペアを圧倒した。以下は2人の優勝コメント。
「狙ってはいたけど、まさか本当に優勝できるとは思っていなかった」(大矢)
「大矢さんをうまく乗せることができた。日頃から練習しているフリックには自信があった」(松平賢)
<準決勝>
許マ・許鋭鋒(中国) −8、11、9、8 高木和・水谷(日本)
大矢・松平賢(日本) −11、7、−5、3、7 丁祥恩・韓知敏(韓国)
<決勝>
大矢・松平賢 6、10、−8、7 許マ・許鋭鋒(中国)
写真(左から)
積極的なプレー&気合で日本に今大会初の金メダルをもたらした大矢&松平賢
優勝が決まった直後、抱き合って喜ぶ2人。奥は敗れて呆然の中国ペア
記者会見で喜びを語る2人。慣れない様子が初々しい
ジュニアシングルス予選リーグ
2006/07/28
男子は、水谷・高木和・大矢が順当勝ち。松平賢は中国選手を破りながら韓国の3番手・李尚洙にストレート負けを喫し、セット率の差で敗退した。池田は持ち前の変化と粘り強いプレーで勝ち抜いた。甲斐もスピードのあるプレーを見せたが、韓国の4番手カットマンを打ち抜けなかった。
女子は、石垣・阿部・藤井が危なげない戦いぶりで予選を突破。しかし、エース格の照井は韓国の3番手サウスポー・朴英淑に思わぬ敗戦を喫した。森永は中国選手に、若宮はタイペイの選手にそれぞれ敗れて決勝トーナメント進出ならず。
明日はダブルスの準決勝&決勝と、カデット・ジュニアのシングルスが準決勝まで行われる。ここまで未だ金メダルを獲得できていない日本。何とかこの悪い流れを男子ダブルスで食い止めてほしいところだ。
●男子
水谷 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
高木和 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
大矢 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
松平賢 2勝1敗 → 敗退
池田 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
甲斐 2勝1敗 → 敗退
●女子
照井 1勝1敗 → 敗退
石垣 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
森永 1勝1敗 → 敗退
阿部 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
藤井 2勝0敗 → 決勝トーナメント進出
若宮 1勝1敗 → 敗退
写真(左から)
個人戦から登場の池田が予選を突破し、存在感をアピール!
冷静に2連勝した阿部。秀光の同級生・照井の分まで頑張れ!
高校1年生ながら堂々としたプレーで予選突破の藤井
カデットシングルス予選リーグ
2006/07/28
男子は、松平健と平野が順当に準々決勝へ駒を進めた。上田は韓国のエース金a鉐に対して押し気味の試合を展開したが、フルゲームで惜敗。福岡県選抜の板倉も2勝を挙げて気を吐いたが、香港の2番手に敗れて予選突破はならなかった。徳永は健闘及ばず2敗を喫した。
女子では、メダルも期待されたエース石川がまさかの2連敗。いずれの試合も競った場面で先に決定球を打ち込めず、勝機をつかめなかった。酒井、岡崎も破れてJNT選手が全滅する中、予想以上の頑張りを見せたのが福岡県選抜の多田。組み合わせにも恵まれたが、見事に予選を突破した。同じく福岡県選抜の白川は力及ばず敗退。
●男子
松平健 2勝0敗 → ベスト8進出
上田 1勝1敗 → 敗退
平野 2勝0敗 → ベスト8進出
板倉(福岡県選抜) 2勝1敗 → 敗退
徳永(福岡県選抜) 0勝2敗 → 敗退
●女子
石川 0勝2敗 → 敗退
酒井 2勝1敗 → 敗退
岡崎 1勝1敗 → 敗退
多田(福岡県選抜) 3勝0敗 → ベスト8進出
白川(福岡県選抜) 1勝2敗 → 敗退
写真(左から)
団体戦では登場回数が少なかった平野がシングルスで奮起!
女子エースの石川は実力を出し切れず。勝負の怖さを知った
大健闘の多田。地元の声援をバックに明日も旋風が続くか?
アジアジュニア後半戦、まずはダブルスからスタート
2006/07/28
大会は本日から個人戦に入った。
トーナメント形式で争われるダブルスは準々決勝までを行い、明日の準決勝に進出する男女4ペアずつが決定。日本勢の男子は高木和・水谷と大矢・松平賢が勝ち残ったが、池田・甲斐は準々決勝で韓国のエースペアにフルゲームの末競り負けた。女子の3ペア(照井・石垣、森永・阿部、石川・酒井)はいずれも準々決勝で敗退した。
写真(左から)
日本エースペアの貫禄を見せた高木和&水谷。明日も頼むぞ!
中国の強豪ペアに打ち勝ち堂々の準決勝進出、大矢&松平賢
優勝候補を追い詰めた、今大会初出場の池田&甲斐
ジュニア女子は中国圧勝! 福原も敗れる
2006/07/27
中国と日本の2強が順当に決勝まで勝ち進んだジュニア女子。福原を中心に全員卓球で立ち向かった日本だったが、中国の壁は想像以上に厚かった。何と3選手ともストレートでの敗戦! 期待の福原も「王楠2世」の呼び声高い文佳に先手を取られ、実力をフルに発揮できなかった。
結局、団体戦での日本は金メダルを獲得できず。明日からの個人戦での巻き返しに期待したい。
<準決勝>
日本 3−0 韓国
中国 3−0 インド
<決勝>
日本 0−3 中国
照井 −8、−7、−10 姚彦
福原 −9、−3、−9 文佳
石垣 −10、−3、−10 木子
写真(左から)
思い通りのプレーができなかった福原は表情も曇りがち
王楠タイプの文佳。打球モーションが多彩な選手だ
最後は石垣のカットが木子に打ち抜かれて万事休す
ジュニア男子はパワー全開の韓国が制す!
2006/07/27
準決勝で宿敵・中国と対戦した日本。水谷の先制点で勢いに乗れるかと思われたが、2番の高木和が相手エース・許シンをもう一歩攻めきれず惜敗。3番の大矢は李洋に対して守勢に回ってしまい、完敗を喫した。後がなくなった日本はエースの水谷に期待をかけるも、左利き中ペン・許シンのテクニカルなサービスとのらりくらりとしたドライブに惑わされ不完全燃焼のまま敗北。日本は、何とも歯がゆい準決勝敗退となった。
続く決勝では、韓国のパワー卓球が炸裂! 中国有利との大方の見方を覆し、まさかまさかのストレート勝ちを収めた。3選手とも右のシェークドライブ。中陣に下がってからの引き合いにめっぽう強く、鍛え抜かれたフィジカルで縦横無尽のフットワークと強烈なドライブ攻撃を見せ、中国のテクニックを粉砕した。恐るべし、コリアンテーブルテニス!
<準決勝>
日本 1−3 中国
水谷 8、−12、6、7 許鋭鋒
高木和 10、−10、−10、−12 許シン
大矢 −10、−3、−10 李洋
水谷 11、−8、−4、−6 許シン
韓国 3−0 チャイニーズ・タイペイ
<決勝>
韓国 3−0 中国
丁祥恩 8、−9、12、11 李洋
韓知敏 −5、5、7、−8、8 許シン
李尚洙 5,8、−7、−8、9 許鋭鋒
写真(左から)
日本のエースとして中国から1点を取った水谷だが、最後は不完全燃焼
日本の前に立ちはだかった中国のエース・許シン
韓国のエース・丁祥恩。ダイナミックなプレーで会場を沸かせた
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